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頭皮が臭い人に共通する生活習慣とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長 松本歩

毎日シャンプーをしているのに頭皮から嫌な臭いがするという人は、生活習慣にその原因が隠れている可能性があります。そこで今回はドクター監修のもと、頭皮が臭い人に共通する生活習慣をご紹介していきます。

頭皮が臭いのは生活習慣に問題がある

頭皮の臭いのもとは、地肌から分泌された皮脂が常在菌に分解されたり、空気に触れて酸化したりすることです。しかし常在菌は誰の頭皮にも存在する菌であり、時間の経過とともに皮脂が酸化するのも誰でも条件は同じです。何日も髪を洗っていないならまだしも、前日の夜にシャンプーをしたにも関わらず、翌日の午後や夕方には頭皮の臭いが気になりだすという人は、そうでない人と一体何が違うのでしょうか?実はその原因は、生活習慣に潜んでいる可能性があります。そこで今回は、頭皮が臭う人がやってしまいがちな生活習慣をご紹介していきます。

頭皮が臭い人に共通する生活習慣

洗い方が不十分

毎日きちんとシャンプーをしているつもりでも、洗い方が雑で皮脂や汗、整髪料などの汚れが毛穴に残っていたり、すすぎ残しがあったりするとそれが酸化したり、常在菌に分解されたりして臭いが発生してしまいます。

洗いすぎている

臭いが気になるからといって、洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったり、朝晩続けてシャンプーをしたり、ゴシゴシ頭皮をこすってシャンプーをしたりすると、地肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。すると、落ちすぎた皮脂を補うために過剰に皮脂が分泌されるようになり、それをエサにして常在菌が繁殖するようになります。

濡れた髪のままでいる

シャンプーをした後に髪の毛をしっかりと乾かさないでいると、頭皮の湿度が高い状態が続き、雑菌が繁殖しやすくなります。また、濡れたままの髪は周囲の臭いを吸着しやすいので、髪の毛にも嫌な臭いがつきます。

食生活

肉類や乳製品などに含まれる動物性タンパク質や脂肪は、大腸で細菌の働きによって腐敗すると臭いの強い物質を作り出すので、取り過ぎると体臭が強くなります。また、脂っこいものや甘いもの、アルコールを取り過ぎると皮脂が過剰に分泌されるようになります。

ストレス・睡眠不足

ストレスが溜まっていたり、睡眠不足が続いていたりすると、ホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌が過剰になります。また、体内の活性酸素が増えてしまい皮脂の酸化も促進されます。

皮脂が臭うメカニズム

皮脂というと、ベタつきやテカり、毛穴の詰まりなど、悪い印象ばかりが目立ちがちですが、本来は、とても重要な役割を持っています。その1つは、皮膚や髪の毛にうるおいやなめらかさを与えて保護すること。そしてもう1つは、皮膚を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を抑制することです。

しかし、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まった皮脂が酸化したり、皮脂をエサにしている雑菌が繁殖し、その雑菌が脂肪酸を排出したりすることによって、油臭い臭いがするようになります。また、雑菌によって頭皮が刺激されるとターンオーバーが乱れてフケが出やすくなり、フケをエサにしてさらに雑菌が増え、余計に臭いが増すという悪循環にも陥るのです。

頭皮の臭いの元凶は皮脂

頭皮の臭いは、皮脂や汗が混じり合ったものが空気に触れて酸化することと、皮脂をエサにする常在菌が繁殖し悪臭を放つ脂肪酸を排出するのが原因です。つまり、臭いの原因は地肌から分泌された皮脂にあるということ。そのため、髪を何日も洗わなかったり、洗い方が雑で皮脂汚れをきちんと落とせていなかったりすると、頭皮が臭うようになります。

男の頭皮はなぜ臭いやすいのか?

「頭皮の臭い」というと、女性よりも男性のほうが、臭くなりやすい印象を持っているのではないでしょうか。実はこれは、「ただそんな感じがする」という話ではなく、男性のほうが、頭皮に臭いが出やすい傾向があります。今回は、その理由を紹介します。

皮脂の分泌の多さが臭いの原因に

そもそも頭皮は、なぜ臭くなるのでしょうか?それには「皮脂」が大きく関係しています。頭皮は体の中でも皮脂腺が非常に多く、皮脂の分泌が活発な場所です。脂っぽくなりやすい部分というと、鼻から額にかけてのTゾーンがありますが、頭皮にはこのTゾーンの約2倍もの皮脂腺があるといわれているほどです。しかも、皮脂の分泌には男性ホルモンが影響しているので、男性は女性に比べるとどうしても頭皮がべたつきやすい傾向があるのです。

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