耳の裏から加齢臭…は真実？

「加齢臭は耳の裏からにおう」という話しを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか？都市伝説のようにまことしやかにささやかれている話しですが、実はこれはあながち間違いではないのです。ここでは加齢臭の気になる部位、耳の裏について詳しくご紹介します。

耳の裏がにおうのはアポクリン汗腺が原因

アポクリン汗腺はわきの下や耳の後ろの周辺、陰部などに存在する器官です。汗腺は普通の汗を出すエクリン腺（小汗腺）と性的フェロモンを出すアポクリン腺（大汗腺）に分かれています。体臭の原因となるにおいの強い汗を発生させるのが、アポクリン汗腺です。

また、アポクリン腺は性腺ともいわれ、脂肪や尿素、アンモニアなどのさまざまな成分が大半を占めており、エクリン汗腺から出る汗よりも粘り気があるもの。アポクリン腺から出る汗は強いストレスや緊張を感じたり、肉類中心の食生活や運動不足が原因で分泌されやすく、水分が少ないためベタベタしているのが特徴です。

耳の裏から加齢臭がする、とよく言われるのは、このにおいの強い汗を分泌するアポクリン汗腺が耳の裏に集中して存在しているためです。

耳の裏をきちんと洗うことが重要

加齢臭は耳の裏から出るということが認識されるようになって、耳の裏もきちんと洗う人が増えてきているようですが、体臭が気になる人は耳の裏だけでなく、耳そのものもきちんと洗うようにしましょう。また、頭や耳から出た汗が流れていきやすい首回りもにおいを発生しやすいので、入浴の際にしっかり洗うようにしてください。

耳から首にかけては皮脂の分泌量が他の部位に比べ多い場所。加齢臭を軽減するためには、この余分な皮脂を除去する必要があります。また、耳の中や耳たぶも皮脂や老廃物が溜まりやすい部位なのでこまめにケアするようにしましょう。

脂分の多い肉類やファストフードを多く摂っていると、皮脂腺に脂が溜まりやすくなります。食生活を見直すことも、加齢臭対策においては重要なポイントです。