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若年性加齢臭とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

加齢臭は中高年だけの悩みではなくなってきている?20代、30代といった若い世代でも発症する可能性のある若年性加齢臭。若年性加齢臭とはどのようなものなのでしょうか?

若年性加齢臭は病気のサイン?

20代でも30代でもなる可能性のある若年性加齢臭。加齢臭は一種の老化現象ですが、実は、近年、若い世代でも加齢臭に悩まされている人が増加しているといわれています。その理由とは一体どのようなものなのでしょうか?

年齢を重ねると体内のコレステロールや中性脂肪などが酸化され、過酸化脂質がつくられます。この過酸化脂質が皮脂腺から分泌される9-ヘキサデセン酸という脂肪酸の酸化を促進することで、加齢臭の原因物質とされるノネナールが生成されます。油っぽいにおいや青臭いにおいといった加齢臭特有のにおいのもととなるのがこのノネナールなのです。

前述したように加齢臭は老化現象のひとつ。つまり、若いうちに加齢臭が発生してしまうということは体内で老化が進んでいるということになるのです。中高年が陥りがちな疾病、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病と、加齢臭の発生メカニズムは酷似しており、ともに体内で過酸化脂質と悪玉コレステロールが増えた結果といえます。

つまり、過酸化脂質と悪玉コレステロールの増加が体内で起これば生活習慣病に、皮脂腺の中で起きた場合は加齢臭になるということです。また、体を錆びさせ(老化させ)、脂肪酸を酸化させノネナールの生成を促進させる活性酸素の増加も加齢臭の原因のひとつとされています。

通常、若いうちは活性酸素を除去する機能がきちんと働いているのですが、若年性加齢臭を発症している場合はこの活性酸素を除去する機能が衰えている可能性もあるといえます。20代や30代で体臭が気になり始めたという人は一度、健康面をチェックしてみる必要があるかもしれません。

とにかく健康を意識することが重要

加齢臭や生活習慣病といった問題は今、中高年だけの悩みではなくなってきています。不規則なライフスタイル、偏った食事、過度のストレスなど、今の世代の若者にのしかかる問題はかなりの重さ。若いころの無理が中高年に差し掛かった時思わぬ形で表面化することも少なくありません。

20代30代で加齢臭を疑い出したら体の中が老化し始めていると認識し、早急に手を打つ必要があるといえます。そのためにはまず、健康を意識することが重要。脂質の多い食事を控える、活性酵素を減らす作用のあるビタミンCやビタミンEを積極的に摂るなどできることから始めてみましょう。

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