加齢臭を抑える治療薬はない？

加齢臭は歳を重ねるとともに体臭が強くなるいわば老化現象の一種ですが、この加齢臭を抑えることのできる薬というものは存在するのでしょうか？

加齢臭対策といえば消臭スプレーや消臭石けんなどがまず思い浮かぶと思います。加齢臭をケアするのに薬という手段を選択する人はほとんどいらっしゃらないでしょう。それもそのはず、現状、加齢臭そのものに効果を発揮する薬（病院の処方薬としての薬）はありません。つまり、薬で加齢臭を治療することはできないということです。

加齢臭を抑えるための内部対策としてよく用いられているのが、加齢臭の原因をつくるノネナールを抑制する抗酸化作用成分をつかったケアです。例えば、ポリフェノールなどの抗酸化作用成分が配合されたサプリメントやデオドラントアイテムなどがそれにあたります。ノネナールは9-ヘキサデセン酸が酸化、分解されることで生成されるので、9-ヘキサデセン酸の酸化を抑える働きをもつ抗酸化作用成分でのケアが加齢臭に効果があると考えられています。

また、体臭に効果が期待できるとされる漢方薬もあります。加齢臭に効果があるとされているのはクマ笹。有効成分である葉緑素が消臭効果を発揮しながら口臭や体臭の原因を取り除くといわれています。

加齢臭を病院で相談する

最近では体臭に関する悩みに積極的に取り組む病院もできてきているので、本気で加齢臭をなんとかしたいと考えられている方は病院で相談してみるのもよいかもしれません。

体臭などを専門に診察するクリニックや美容クリニックには体臭に対する悩みを専門に診察するドクターも在籍しています。

加齢臭治療としてクリニックで行われている主な治療法はキレーション治療など。キレーション治療は蓄積された有害物質をデトックスする治療法で、免疫力や酵素反応機能を回復させる効果があり、体内の老化を予防する効果を期待することができます。

また、その他にもにおいの元となるアポクリン汗腺を除去する外科的手術や超音波による施術、レーザー治療による施術を行うところもあるようです。

今、現状、あなたを悩ませている体臭が加齢臭によるものなのか、そして本当に気にするレベルの体臭なのかを知るためにも一度病院で診察を受けてみるということを視野に入れてみてもよいかもしれません。