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加齢臭対策に有酸素運動は効果的なのか?

更新日:2017.08.22
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

加齢臭を改善させる対策のひとつに有酸素運動が有効である可能性があげられています。運動不足の人は汗にアンモニアが多く含まれていると考えられているからです。加齢臭と汗と運動の関係性について、ドクター監修のもと解説します。

有酸素運動で代謝を高めて加齢臭対策

運動の中でも特に有酸素運動は加齢臭に効果があるといわれています。有酸素運動が加齢臭対策として効果的と考えられている理由を詳しくご紹介します。

有酸素運動とは

有酸素運動は文字通り酸素を体内に取り込んで行う運動のことです。ウォーキングや水泳、ヨガなどが有酸素運動のカテゴリーに分類されます。逆に、腹筋や腕立てなどの筋肉トレーニングは無酸素運動と呼ばれます。

有酸素運動というと酸素をたくさん取り込むので体内の活性酸素が増加するのではないか?という懸念があるかと思いますが、それは息が切れるほど過激な運動を行った場合になります。

加齢臭対策のための有酸素運動のポイント

ただし、まったく運動を行ってこなかった人が急にマラソンやジョギングなどハードな運動を行うと、体内に酸素を取り込み過ぎて活性酸素の量を増やす結果になる可能性もあります。加齢臭対策のために行う有酸素運動の鉄則は、体に負担をかけ過ぎないことと一定時間続けるということです。

負担の大きい運動は体内に疲労物質である乳酸を増やし、汗腺の中ににおいを発するアンモニアを分泌させてしまいます。

また、一定時間続けることは血液中の遊離脂肪酸を減少させるためです。遊離脂肪酸は汗臭さや加齢臭の原因となる短鎖脂肪酸やアルデヒドの原料といわれています。

有酸素運動によってこの遊離脂肪酸を燃焼させることができますが、脂肪酸が燃焼し始めるのは有酸素運動を行ってから20分ほど過ぎてからであるため、加齢臭を改善するためには有酸素運動を一定時間続けることが重要だといわれています。

アルデヒドと飲酒の関係性

アルデヒドには、上記で説明した遊離脂肪酸から作られるもののほかに、アルコールが体内で分解されたときにできる「アセトアルデヒド」というものがあります。アセトアルデヒドを含んだ汗は、においも強いとされていて、アセトアルデヒドは皮脂で生成されているノネナールと混ざることで、加齢臭はより強いものに変化すると考えられています。

有酸素運動をすることで、呼気や汗からアセトアルデヒドを排出し、血中のアセトアルデヒドを早く消失させる効果が期待できます。

飲んだ翌朝に水分を十分に補給しながら、軽めのエクササイズやウォークングをするとアルコール臭が抜け、二日酔いからの早期離脱にも役立ちます。

また、仕事の都合などでどうしても飲酒が避けられないという人は、飲む前に、抗酸化物質(ビタミンCやビタミンE・カテキン・ポリフェノールなど)を積極的に摂るようにしましょう。肝臓の解毒機能を助け、臭いの元となるアルコールやアセトアルデヒドの分解を促進します。

有酸素運動と汗の成分

日頃から有酸素運動をして汗をかく人は、汗腺の働きが高く血漿成分を再吸収するので、汗がサラサラで弱酸性を保つため雑菌が繁殖しにくいと言われます。一方で、あまり運動をしない人の汗は、乳酸やアンモニアを多く含むため、PHが弱アルカリ性に傾き雑菌が繁殖しやすくなります。

もちろん汗をかいたら、シャワーで洗い流すかすぐに拭き取りましょう。汗に含まれる脂肪酸は皮膚の常在菌に分解されて、臭い物質のエステル化合物になりそれこそ加齢臭の元になりかねません。

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