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口内炎に効く塗り薬とは

更新日:2017.04.19
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
ガーデンクリニック 顧問指導医 大庭英信

口内炎ができたときは、何もせずに治るまでただ我慢するという人も多いかもしれませんが、塗り薬を使ってみるのも1つの手です。そこで今回は、口内炎用の塗り薬にどんなものがあるのかをご紹介していきます。

口内炎の塗り薬ってどんなもの?

 口内炎は、そのまま放置していても、しばらくすれば治りますが、痛みを抑えたいときや、少しでも早く治したいときは、塗り薬を使うのもオススメです。口内炎の塗り薬には、大きく分けると、ステロイド系のものと、殺菌・消炎成分入りのものがあります。

ステロイド系の塗り薬

ステロイド系の塗り薬には、強い抗炎症作用があるので、とりあえず、痛みを早く抑えたいというときに効果的です。病院で処方される口内炎の塗り薬の大半は、このタイプの薬で、一部の口内炎の市販薬にもあります。

口内炎は、何らかの理由で口腔内に増殖した細菌を、白血球などの免疫細胞が攻撃することで、炎症が起こって発症します。ステロイド系の塗り薬は、免疫細胞の働きを抑制させることで、炎症を抑え、痛みを軽減させてくれるのです。

ただし、ステロイ系の薬には、細菌の増殖を抑える作用はありません。このため、薬の効果が切れると、再び免疫細胞が細菌を攻撃し、痛みがぶり返してしまいます。ですから、ステロイド系の薬は、まず、殺菌効果があるうがい薬やアルコールフリーのマウスウォッシュなどを使ってうがいをし、口腔内を殺菌してから使うのが良いでしょう。

ウイルス性口内炎にステロイド剤はNG

また、口内炎の中には、「カンジダ性口内炎」や「ヘルペス性口内炎」など、ウイルスへの感染が原因の「ウイル性口内炎」もあります。この場合は、ステロイド系の塗り薬を使って免疫力を低下させると、感染を拡大させてしまう可能性があります。自己判断で薬を使わずに、病院で「抗菌剤」や「抗ヘルペスウィルス剤」を処方してもらいましょう。

殺菌・消炎成分入りの塗り薬

殺菌・消炎成分入りの塗り薬は、患部を殺菌して、細菌の増殖を抑える薬で、市販の口内炎の塗り薬のほとんどが、このタイプになります。しかし口の中には、口内炎の患部だけでなく、全体的に細菌がたくさんいます。ですから、殺菌・消炎成分入りの塗り薬を使うときも、まずは、うがい薬やアルコールフリーのマウスウォッシュで、うがいしてから利用したほうが、より殺菌効果が高くなります。

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