お尻のかぶれは辛い
お尻がかぶれてむず痒くても、場所が場所だけに、なかなか人前で掻くわけにもいかず、恥ずかしさがあって病院にも行きづらいものです。さらに、お尻は、動くたびに衣類でこすれたり、座ったときに圧迫するなど、刺激を受けやすい部分なので、肌トラブルが治りにくい傾向があります。そこで今回は、お尻のかぶれの原因やその対処法などについてご紹介していきます。
お尻のかぶれの原因
かぶれは、刺激が皮膚に直接触れることで起こりますが、お尻の場合は、汗や衣類の素材、摩擦が原因で起こることが多いようです。
汗
お尻は、下着で密閉されている上に、座ったときに椅子で圧迫されるので、汗をかきやすく、蒸れてしまいがちです。すると、汗に含まれる塩分などの成分が刺激となり、かぶれてしまうことがあるのです。また、蒸れてふやけた皮膚は、デリケートになるので、刺激に弱くなり、それも、かぶれを助長します。
下着の素材
下着の素材が肌に合わなかったり、下着の繊維に洗濯したときの洗剤が残っていたりすると、それが刺激になって、かぶれが生じることもあります。
摩擦
お尻を締め付けるような下着やズボンを着用していて、肌が強く摩擦され続けると、それが刺激になって、湿疹ができたり、かぶれたりすることがあります。
お尻がかぶれたときの対処法
かぶれを改善するには、肌を刺激する原因物質に触れないようにするのが基本です。汗で蒸れやすい場合は、通気性の良い素材や少しゆとりのあるサイズの下着やズボンを着用すると良いでしょう。
また、かゆいとついつい掻いてしまいがちですが、掻くと、患部を掻き壊してしまって炎症が悪化したり、化膿したりするなど、余計にかぶれの症状を悪化させてしまいます。患部は、なるべく触らないこと。お風呂で体を洗うときも、ゴシゴシこすらずに、低刺激の石鹸をしっかり泡立て、泡でやさしく洗うようにしましょう。
かゆみを和らげるために、市販のかゆみ止めの軟膏やクリームを使うのも良いでしょう。特に効果が強いのは、ステロイド外用薬ですが、長期間にわたって連用し続けると、副作用が出ることがあります。購入の際は、薬剤師によく相談し、自分の症状に合った製品を選ぶことが大切です。
また、市販のかゆみ止めを使っても、かぶれが治まらない場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。