早漏(そうろう)を改善するには、どのような方法があるのでしょうか。早漏改善の近道は、原因を特定し、それにあわせた治療を行うことにあります。
早漏とは
早漏とは、射精までの時間が短いことです。時間の定義はありませんが、一般的には挿入から1~2分程度で射精することをいいます。
早漏であっても、パートナーが性的満足を得られているのであれば問題はありません。これについてはパートナーに確認する必要がありますが、もし女性が性的満足を得ていないのであれば、性行為の方法を見直したり、専門医による治療を行なったりする必要があります。
女性は早漏でも満足か?
「パートナーが早漏だから性的満足が得られない」という悩みを抱えている女性の中には、なかなか相手に言うことができず、その結果二人の関係が悪化することもあるようです。
女性が満足できる挿入時間は約15分という統計結果もあります。早漏は専門医によって治療可能であり、治療のためにはパートナーの協力が必要になります。早漏の原因をはっきりさせ、適切な治療を行なうためにも、パートナーに早漏で悩んでいることを相談するようにしましょう。
早漏には原因に合わせた適切な対処が必要
早漏の原因は身体的なものと精神的なものの2つに大別できます。
身体的な原因は
- 包茎による刺激への敏感性
- 加齢による射精管閉鎖筋(射精をコントロールする筋肉)の衰え
などがあげられます。
精神的な原因は
- 自分が早漏かもしれないという不安
- 性行為に対する不安
- 性的な刺激に対する不慣れ(過敏性早漏)
- ストレスによる性機能低下
などがあげられます。
精神的な原因が多い傾向にある
早漏はどちらかというと精神的な原因でなる人の方が多い傾向にあります。加齢により短いうちに射精してしまったこと、包茎による刺激への過敏性など、身体的な原因により一度射精が短かったことなどで、不安が生じてしまい、精神的な早漏を発生させることもあります。
身体的な原因と精神的な原因でそれぞれ早漏改善のための適切な対処法は異なります。早漏の治療のためには原因に合わせた適切な対処が必要です。
原因にあわせた医師による治療
早漏は原因を把握し、適切な治療を行うことで治療が可能です。しかし、早漏は身体的な原因と精神的な原因に分かれ、その中でも細分化されます。原因の正確な特定は個人で行うことは非常に難しく、原因が特定されないと適切な治療を行うこともできません。医師による診断と治療には投薬治療や外科的手術など個人ではできない対処が可能です。医師による治療は以下のようなものがあります。
- プリリジ―(内服薬)による治療
- 包皮切除(包茎手術)による治療
- 亀頭へのヒアルロン酸注入による治療
- カウンセリングによる診療的な治療
個人の判断による早漏ケアのデメリット
個人の判断で行う早漏ケアは、大きなデメリットがあります。自己判断で早漏治療の薬品やサプリメントなどを購入する方、医学的根拠がない民間療法を試す方がいます。サプリメントはあくまで食品であり、治療薬のような効果は見込めません。また、医師による処方ではない医薬品の使用は、粗悪品や偽造品をつかまされ、思わぬ健康被害をこうむる可能性もあります。
医師による診断と治療こそ、早漏改善の近道
早漏の悩みは人に相談をしにくいものです。できるだけ、自分だけで解決をしようと思いがちですが、全く改善することのないままでは、さらに精神的な不安がふくらみ、早漏を悪化させてしまいます。早漏を長引かせず、悪化させないためにも、専門医による診察と診断、治療を行っていくことが重要です。