美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

形成外科とは

更新日:2018.05.02
公開日:2017.09.25
ドクター画像
この記事の監修者
アンチエイジング手術専門クリニック恵比寿美容外科 院長 柳田徹

形成外科と聞くと、どのようなときに受診する病院なのかわからないという人もいるでしょう。形成外科は身体の表面にある異常に関して幅広く取り扱っている診療科です。ドクター監修の記事で、形成外科について詳しく解説します。

形成外科は、整形外科と名前が似ていること、診療項目が多いことなどから「何を診てくれる科目かわからない」と思う人もいるかもしれません。どのような治療をしているのか、整形外科との違いは何かなど、形成外科について詳しく紹介します。

形成外科とは

形成外科は、主に身体の組織異常を取り扱う病院です。組織異常というと難しく聞こえますが、皮膚の傷や傷跡、奇形や火傷、病気に付随する腫瘍、乳がんなどで身体の一部を摘出した後の再建など、身体の外面部分の機能や見た目を戻す治療を行っている診療科です。

形成外科ではどのような治療を行うのか

形成外科では、身体の表面に見える組織異常などの治療を行います。また、病気によってできる腫瘍や奇形、やけどだけではなく、シミやシワ、ホクロの除去といった美容目的の治療を行うことができるのも形成外科の特徴といわれています。

皮膚の傷や傷跡の治療

良性悪性にかかわらず、皮膚に腫瘍ができた場合は、摘出手術を行います。それによって組織が破壊された部分の傷跡を目立たないように治療します。また、ホクロやできものも、指で触れられるようなものであれば、形成外科で除去手術を行うことができます。状態に合わせてレーザー治療など、さまざまな方法でアプローチする病院もあります。

奇形の治療

先天性の奇形がみられる場合に行います。たとえば、指が5本以上ある多指症や唇や上あごなどが避けている口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)といったものの治療をしています。

やけど

やけどの応急処置はもちろん、皮膚移植手術ややけどの傷跡の治療などを行っています。病院によっては、やけどの専門医がいることもあるといわれています。

うおの目やたこなど

先天性の異常、切断した指の再建のほか、巻き爪やうおの目、たこといった身近な症状の治療もしています。指にできものができたときや爪に違和感があるときには、形成外科を受診するのもひとつの手段なのです。

コラーゲン注入やシワ・シミとり

美容外科としてわけられるため、形成外科によっては治療ができないことがありますが、二重手術やたるみ改善のためのコラーゲン注射、シミやシワを除去する手術も行います。美容に関わる治療のため、保険適用外の自由治療となります。病院によって費用に差があるので、事前に医師に確認することをおすすめします。

整形外科と形成外科の違い

整形外科と形成外科は読み方が似ていることから、何が違うのかわからないという人もいるかもしれません。形成外科は、身体の表面の異常を改善・治療するための診療科です。それに対し整形外科は、骨や関節に関わる病気やトラブルを治療する病院です。また、美容外科という名前の病院やクリニックも多数存在していますが、美容外科は美容面に重きを置いているというだけで、形成外科の一部と考えられています。簡単に説明すると、形成外科で行っている自由治療の二重手術やコラーゲン注射、シミやシワ除去といった美容目的の治療のみを行う病院です。加えて、美容外科での治療は保険適用外の自由治療を行うことが多いといわれていますが、形成外科の場合は保険適用内での治療方法を行うこともできるので、仕上がりや目的に合わせて選ぶのをおすすめします。

形成外科では保険適用されるのか

形成外科で保険適用となる治療は、先天性の異常がある場合や病気やケガなどです。ただし、ケンカや労災事故、交通事故の場合は、保険適用外とされています。また、シミやシワを除去することや二重にすることは、美容目的の治療となるため、保険適用外となります。保険適用外の自由治療は、病院によって費用に差があるので、目標とする仕上がりを伝えたうえで、費用を計算して比較するとよいでしょう。

形成外科で保険適用されるのは、保険適用内で治療を行っている病院に限ります。一部の形成外科では、すべての治療を自由治療のみとしていることもあるので、事前に確認することが大切でしょう。

形成外科は身体の表面の異常を治療する

形成外科は、身体の表面にみられる異常を治療してくれる診療科です。やけどや傷跡の再建、奇形の治療のほか、乳房の再建から巻き爪やうおの目まで多岐に渡ります。自分の身体の表面で気になることがある場合は、形成外科で医師に相談してみると、解決につながるかもしれません。

スキンケア基礎講座