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普段の生活習慣は、育毛にどれくら影響するのか?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

不規則な生活習慣は育毛にも影響を与えるとされていますが、それは本当なのでしょうか?偏った食事、睡眠不足、ストレス、喫煙…あなたはいくつ当てはまりますか?ドクター監修の記事で、生活習慣と薄毛の関係性について解説します。

髪の健康は生活習慣に左右される?

食事、睡眠、入浴など、日常的にくりかえされる習慣は、反復している日数が長ければ長い程定着し、なかなか変えられるものではありません。健康的で規則的なライフスタイルを維持している人は問題ありませんが、不規則なライフスタイルが定着している人は、体になんらかの不調を来している可能性があります。頭皮と髪も体の一部である以上、その影響を受けないとは言い切れません。

髪に影響を与えると考えられている生活

では、髪の健康に悪影響を与えるだろうとされる生活には、どのようなものがあるのでしょうか?影響を与える理由も含め、ご紹介します。

●偏った食事
髪は、主に18種類のアミノ酸から成る「ケラチン」というタンパク質で形成されています。そして、このケラチンの合成には、ミネラルが欠かせません。中でも、亜鉛、鉄、ビタミン(特にビタミンB6、B2、C)が、髪の生成に特に必要なミネラルといわれています。バランスのよい食生活を前提に、このような栄養素を意識的に摂取するよう心がけましょう。

●睡眠不足
髪や皮膚の成長を司る「成長ホルモン」は、寝ている間に分泌されます。そのため、睡眠不足は髪の成長を抑制してしまう要因になると考えられています。また、成長ホルモンがもっとも多く分泌されるのは午後10~ごぜん2時の間です。このタイミングで睡眠し、深く質のよい眠りを保つことも大切と言えます。

●まちがった洗髪方法
洗髪は正しい方法で行わないと、頭皮と髪にダメージを与える可能性があります。特に、力をこめてゴシゴシこすったり、爪をたてて洗うというような行為は抜け毛を引き起こす要因となるため、絶対にしないようにしてください。また、シャンプーのすすぎ残しもダメージとなるため、すすぎは念入りに行いましょう。

●ストレス
ストレスは自律神経を狂わせるため、血行不良や不眠症、内臓の不調などの症状を引き起こします。血流が悪くなると毛根に十分な栄養が行きとどかなくなりますし、内臓の不調は髪の必須成分であるタンパク質やミネラルの合成を妨げるとされています。

●過度の飲酒
アルコールの分解にはアミノ酸が使用され、また、血中の酸素や栄養素もアルコールにより吸収されてしまいます。よって、過度の飲酒は髪の生成に必要な栄養素を不足させる要因になると考えられています。

●タバコ
タバコに含まれるニコチンやタールは抹消血管を収縮させるため、血流の悪化を招きます。また、一酸化炭素はヘモグロビンと結びつき、酸素の供給を妨げます。ヘモグロビンとは、血液中の酸素と結びついて体のすみずみに運ぶ働きをする物質なのですが、一酸化炭素はその何百倍もの強さで結びつき、酸素の供給を妨げてしまうのです。

●運動不足
血液は心臓から送られますが、抹消部位に行くにつれてその勢いは衰えていきます。そのため、血液を体のすみずみにまで行きわたらせるには、その部位の筋肉の働きが必要というわけです。運動不足は筋肉を衰えさせるため、毛根や毛髪の栄養不足を招くと考えられています。

このように、メカニズムから見ると、不健康な生活による体内機能の低下は、髪にも悪影響を及ぼす可能性が十分にあると考えられます。そのため、髪を正常に成長させるには、資本である体を丈夫に保つことが肝心であると言えます。

ただし、これは薄毛が進行していない正常なヘアサイクルの場合であって、すでに進行した薄毛を改善できるという話ではないことを忘れないでください。とはいえ、発症の予防が一番の薄毛対策になることはまちがいないので、髪を健康に保つためにも、できることから始めていきましょう。

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