内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
世界9か国を対象に調査! 肌マネジメントを意識する“美ジネスマン”って?
日本のビジネスパーソンに向けた「肌マネジメント」の重要性について、世界9か国を対象とした調査結果を元に紹介します。
メンズスキンケア大学を運営する株式会社リッチメディアでは、日本、アメリカ、中国、韓国、タイ、ドイツ、インドネシア、シンガポール、イギリスの世界9カ国の都市圏に住む20~30代男性ビジネスマンを対象に、仕事と見た目に関する調査を行いました。その結果、グローバル人材となるためには、ビジネススキルだけでなく自身の肌に気遣う「肌マネジメント」やスキンケアが重要なことが分かりました。主な結果は次の通りです。
スキンケア意識が高そうな国、日本は世界第2位!
世界9カ国のビジネスマンにスキンケア意識が進んでいると思う国をあげてもらうと、日本は美容大国・韓国に次いで、世界第2位でした[図1]。スキンケア先進国と思われているようですが、その実態は別の結果が出ています。
日本人のスキンケア実施率は、世界最下位!
スキンケア実施率(スキンケア商品の自身での購入と使用率)を見ると、イメージに反して、日本(51.3%)は最下位という結果に[図2]。
スキンケアで目指していることは?
さらにスキンケアで目指していることを聞くと、「異性から評価されたい」(49.8%)、「社会人としてふさわしくありたい」(38.2%)、「仕事ができる男に見られたい」(32.8%)、「成功しているように見られたい」(29.5%)などが上位にあげられました[図3]。
肌への気遣い「肌マネジメント」。日本は後進国!?
スキンケアをはじめとし、ビジネスシーンにおける自分の肌に気を遣ったり整えたりする行為「肌マネジメント」について調査しました。
まず、ビジネスシーンにおける肌マネジメントを重要だと思うかを聞くと、日本は9カ国中最下位(71.6%)[図4]。実施率も59.8%と、他国と比べると突出して低いことが分かります[図5]。
「肌マネジメント」は世界の新常識!?
仕事と肌マネジメントの関係について考え方を聞くと、「仕事をする上で肌に気を遣うことは当然」(71.3%)、「肌の状態をコントロールできる人は、仕事のマネジメントもできそう」(63.9%)、「きれいな肌は出世の武器になる」(63.4%)などがあがりました。肌マネジメントは、仕事と密接な関係にあると考えられています[図6]。
しかし国別で見てみると、日本は全ての項目で世界平均を下回っています。
世界常識「セルフマネジメント」でも日本は最下位
ビジネスシーンで肌に限らず見た目全般を気遣う「セルフマネジメント」の実施率を聞くと、軒並み9割を超え、世界の常識となっています。しかし日本だけは、9割に届かず最下位という結果でした[図7]。
日本のビジネスマンは、「スキンケア」「肌マネジメント」「セルフマネジメント」において、世界に出遅れており、肌や見た目に対する意識の低さが露呈する結果となりました。
ビジネスシーンで発揮されるスキンケアの効果は?
スキンケアをする人に、スキンケアの仕事への実際の影響を聞くと、「自分の仕事に自信が持てるようになった」(40.4%)、「仕事のやる気が出るようになった」(38.2%)など、スキンケアによる様々な効果が認められています。
一方、日本はすべての項目で平均を下回っており、半数以上が「特にない」(53.5%)と答えています[図8]。
経営者や役員はスキンケアが発揮する影響をより実感
経営者・役員と肌マネジメントの相関性を見たところ、経営者・役員はスキンケアの実施率が高くでました。肌マネジメントの重要性を認識して実施し、セルフマネジメントもしっかりできていることが分かりました[図9]。
スキンケアに積極的な「美ジネスマン」、国際社会のスタンダードに
全員にスキンケアに対する考え方を聞くと、「男性がスキンケアをすることは、女性からの印象がよい」(85.3%)、「男性がスキンケアをすることは、目上の人からの印象がよい」(75.4%)、「男性がスキンケアをすることは、同性からの印象がよい」(72.8%)など、男性のスキンケアに肯定的な意見が7割を超えています[図10]。
日本では8割が「スキンケアに手間・時間をかけたくない」(79.7%)と消極的ですが、積極的に肌マネジメントやスキンケアに取り組む「美ジネスマン」が、世界では常識になりつつあると考えられます。
ビジュアルコミュニケーション時代の到来!
今後、スキンケアをする男性が増えると思うかと聞くと、全体の90.2%が「増えると思う」と答えています[図11-1]。中国やタイでは、ほぼ全員が増えると答えており、これからの時代、肌マネジメントやスキンケアに積極的な「美ジネスマン」は、ますます増える傾向にありそうです。
スキンケアをする男性が増えると思うと答えた2,513人にその理由を聞くと、「当たり前の身だしなみ、習慣・礼儀になってきているから」(64.7%)が1位、「男性の美意識が高まっていると思うから」(38.0%)、「写真投稿型のSNSの流行などで、男性もますます見た目が重要に」(37.3%)があげられ、コミュニケーションにおいて見た目が重要な、「ビジュアルコミュニケーション時代」へと移行していることが分かります[図11-2]。
各国ビジネスマンは、男性の肌を厳しくチェック
最後に、ビジネスシーンで出会った男性の肌をチェックするかと聞くと、日本のビジネスマンは44.8%と半数以下ですが、中国(84.8%)やシンガポール(72.3%)など各国では、チェックすることが常識となっています[図12]。
ビジネスにおいても「見た目」が重視される時代。ビジュアルコミュニケーションがさらに加速し、ビジネスシーンにおいても、スキンケアの重要性がより大きくなっていることを、日本人ビジネスマンも認識する必要がありそうです。
国際イメージコンサルタント日野先生のアドバイス
ニューヨークと東京を拠点に、トップエグゼクティブやビジネスプロフェッショナルを対象としたプレゼンス&アピアランスのコンサルタントとして、25年にわたり活躍されている、国際イメージコンサルタント日野江都子先生に、今回の調査結果への見解と日本人ビジネスパーソンへのアドバイスを聞きました。
肌のお手入れは、ビジネススキルに磨きをかけること
国際社会で相手を判断する1番の決め手は視覚情報、つまり見た目。今回の調査では、経営者・役員層がスキンケアを重視する傾向が出ていますが、これは自分の立場の重要性を十分理解している証拠でしょう。
ビジネスパーソンにとっての多様なスキンケア効果
毎朝・毎晩のルーティンとしてスキンケアを行うことで、脳の活性化促進、その日の自分のコンディション把握、そして、良い状態の肌を手に入れることができます。
ビジネスパーソンにとってスキンケアは、外見におけるセルフマネジメントであるだけでなく、タイムマネジメントでもあります。
意識が高まれば、世界に向けたビジネスが成長する一歩に
日本のビジネスパーソンの肌に対する意識がほんの少し変化し、そのグルーミングが義務ではなく「快」を得られる自主的な日常習慣となる。さらには、仕事の文脈での戦略的かつ意欲的な行動になれば、近い将来、日本のビジネスパーソンは、今よりさらにグローバル社会で認められ活躍できる可能性が増すことでしょう。
まとめ
今回の調査では、日本はスキンケア先進国だと思われているものの、スキンケア・肌マネジメントの実施率が世界最下位ということが分かりました。一方、国際社会では肌がビジネスに影響を与えるということは、もはや常識として認識されています。
ビジネスにおいて見た目が重視され、ビジュアルコミュニケーションが加速する今、日本人ビジネスマンはスキンケアの重要性を意識してみると良いでしょう。
実施期間:2018年2月26日~3月15日
調査対象:日本、アメリカ、中国、韓国、タイ、ドイツ、インドネシア、シンガポール、イギリスの20代~30代の働く男性各国310人(日本は306人)合計2,786人
調査手法:インターネット調査
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