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子供の包茎は心配ない?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.05.21
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この記事の監修者
松林景一美容クリニック天神 院長 松林景一

子供は生まれながらに包茎の状態で生まれてきます。子供の包茎は基本的には正常な状態なので、経過観察を行うことが一般的です。治療の必要性の有無は医師に相談しながら決めることになります。

初めて子育てをするお母さんや、男の子を初めて育てる方にとって子供の包茎って大丈夫なのか不安になることもあります。子供の包茎についての正しい知識をお持ちでしょうか。

子供はみんな包茎

子供の間は、包茎の状態が正常です。もし、亀頭全体が包皮で覆われていない場合は、生まれつきの異常を考えなくてはなりません。この時期は包皮と亀頭が完全に分離しておらず、生殖器が発達する14~15歳くらいまでは包皮が正常にむけない場合があります。

包皮がむけないだけで異常だと決め付けることができず、小児の包茎を見て仮性包茎や真性包茎などと種類を断定することができません。したがって、子供のうちは大きなトラブルがない限りは経過の観察を行うことが必要です。親御さんは不安になることもあるかもしれませんが、無理に治療を検討しなくても大丈夫です。

子供の包茎で問題にあがるのが、排尿時に包皮が風船状に膨らみ、尿を撒き散らしてしまったり、垢がたまってしまったりすることです。排尿時の包皮の膨らみによってトイレを汚してしまうので、子育てをしている者にとっては困ることですが、健康状態に問題はありません。垢がたまってしまった場合、毎日の入浴でしっかりと洗い流すことで、炎症を抑えることができます。

毎日の入浴で衛生的に洗うように指導を行うことで清潔に保てるので、お子さんの入浴時には注意しましょう。このときに無理に包皮をむいて洗う人もいますが、無理やり包皮をむかず、痛みが出ない範囲で洗うようにしましょう。洗うときには無理して力を入れず、泡立てた石けんで軽く洗う程度で十分汚れが落ちます。

子供でも注意したい包茎の症状

子供の包茎は通常では問題にならないのですが、症状によっては問題になることがあります。包皮の先端があまりに狭く、中に垢がたまってしまい、うまく炎症が改善できないときや、頻繁に炎症が回復しない場合には手術を検討することがあります。子供の包皮の治療も保険の適応で治療を行うことができます。また、すぐに手術を行うのではなく、手術の前には軟膏を塗布して、少しずつ手で包皮をむいていく包皮翻転療法を行います。

これらの治療が必要かどうかは医師によっても判断が分かれますが、基本的には経過観察と成長の経過を見てから治療を行うことが一般的です。男子の生殖器の成長は中学生くらいである程度完成します。包皮が亀頭からスムーズにむけるかどうかを判断して、不安なときには小児科や泌尿器科のドクターの診断を仰ぎましょう。

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