包茎の治療は非常に高額になることもあり、包茎矯正器具の利用を考える人もいると思います。その正しい利用法や治療効果はどれくらいあるのかご存知でしょうか?
包茎矯正器具とは何か
包茎の治療で一番確実な治療は手術や軟膏を塗布して行う治療です。ただ、これらの治療を保険で行うことはカントン包茎や真性包茎のような包茎にだけ適応される治療で、通常仮性包茎では保険外の手術を受けることになります。手術は非常に高額になるので、包茎の矯正を行う器具が販売されています。包茎矯正器具は確実性こそないのですが、リスクが少なく用いることができるため、さまざまな器具が用いられています。主に仮性包茎を対象とした商品がメインとなります。
リングタイプ
リングタイプの包茎矯正器具はリング上の器具を、包皮をむいた状態で陰茎にはめて使います。陰茎にはめることで包皮がむかれた状態で維持できるので、むかれた状態で維持できるくせがつきます。
下着タイプ
下着と矯正器具が一体となったタイプの矯正器具で包皮をむいた状態で固定できるものです。こちらも包皮にむけくせをつけるために使用するもので、包皮にむけくせをつけることができます。
接着剤タイプ
接着剤タイプは陰茎の途中で包皮をむいた状態で固定するために用いるものです。包皮がむけた状態で維持できます。
全ての包茎の矯正器具に共通して言えるのが、異常が出た場合には使用をすぐに止めてください。発生するリスクとして、炎症が強く発生してしまったり、リングをはめている期間が長すぎて陰茎に傷がついてしまったりすることがあります。このようなトラブルが起こってしまった場合は、泌尿器科で適切な処置を受ける必要があるのです。皮膚炎が強く現れてしまって色素脱出が出てしまい問題が起こることもあります。過度に使用して異常が出た場合は、すぐに病院でドクターに相談をするようにしましょう。
包茎は矯正器具で治るのか
包茎矯正器具は本当に包茎を治療する効果があるのかどうか不明なものもあります。確実に包茎の矯正器具で効果があるとは限らないため使用には注意が必要です。包茎を治すために矯正器具を使う場合は、しっかりとその使い方を確認し、不明な場合には使用すること自体を一度ドクターに相談することが必要です。医療器具の中には医学的な安全性が確認されていないものもあるので、その安全性も含めてしっかりと使用を検討しましょう。
インターネットの個人的な感想や効果があるとうたう宣伝も鵜呑みにはせずさまざまなトラブルが起こっていることも理解しながら使いましょう。
包茎矯正器具で包茎を治療できないときは手術のご検討を
包茎手術は、仮性包茎の場合は保険の適用外になりますが、カントン包茎(包皮を剥いたときに剥がしきれなった包皮が陰茎や亀頭を圧迫している状態)や真性包茎(亀頭を包む包皮の入口が非常に小さくなっているために亀頭が露出できない状態)の場合は保険が適用されて手術を受けることができます。
泌尿器科で行われる包茎手術は、包皮を輪っか(環状)に切断する「環状切開術」と、包皮の狭い所に縦に切り込みを入れて亀頭を露出しやすくする「背面切開術」の2種類です。
手術を受けるなら、事前にどのくらいの費用がかかるのか、医療機関に確認するとよいでしょう。