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ヒゲ剃りを使った正しいヒゲの剃り方と手入れの仕方
近年、ヒゲを生やす男性が増えています。伸びたヒゲの手入れを工夫すれば、誰でもおしゃれなヒゲスタイルが実現できます。ドクター監修のもと、ヒゲの剃り方やデザインの作り方を解説した後、肌が受けるダメージについても記載します。
正しいヒゲの剃り方
ヒゲの剃りの道具はT字カミソリと電気シェーバーの2種類があります。それぞれの使い方や、注意点を解説します。
T字カミソリでの正しいヒゲ剃り方法
カミソリの刃を直接肌に当ててヒゲを剃るT字カミソリは、深剃りしやすく、間違った剃り方をすると肌を大きく傷つけてしまいます。また、剃る前の準備やアフターケアをしっかり行なわないと、肌荒れや出血をまねくこともあるので、洗顔してヒゲに蒸しタオルをのせてヒゲを柔らかくし、シェービング剤をつけてから剃りましょう。剃り終えたら冷水で顔を洗ってシェービング剤や肌についたヒゲを落とし、化粧水や乳液、美容液などでケアします。
電気シェーバーでの正しいヒゲの剃り方
電気シェーバーはメーカーによってそれぞれ特徴が違うので、使いやすいものを選びましょう。電気シェーバーを使う際には、プレシェーブローションをお使いになることをおすすめします。プレシェーブローションはカミソリの刃の滑りをよくするため、摩擦抵抗を低減して角質のはがれを防ぐなど、肌にやさしくスムーズにヒゲ剃りができる利点があります。カラ剃りは肌荒れやカミソリ負けの原因となるので注してください。電気シェーバーは、ヒゲをカットする内刃が肌に直接当たらないため、肌を傷つけにくい仕組みになっています。ただし、肌が弱い方には電気シェーバー使用時でもプレシェーブローションを使用することをおすすめします。また、最近の電気シェーバーは水洗いが可能なものもあるので、こまめに洗って清潔に保ちましょう。
シェーバーを無理に肌へ押し付けるのは厳禁です。柔らかく優しく、肌にタッチして剃るようにしましょう。頬骨のところなど、剃りが甘くなりがちな部分は肌を伸ばしたり、先に指でひげの生えている方向の反対方向に撫でて、ひげを立たせてからシェーバーを当てましょう。多くの場合、電気シェーバーにはメインの刃とは別にヘラのような細くて平らな刃がついています。これはひげの生え際の形を整えるためのものです。もしひげを剃るのではなく、おしゃれに伸ばしたい人はこれを使ってひげの形を整えるとよいでしょう。ヒゲ剃りが終わったら水で軽く顔を洗い、化粧水や乳液、美容液をつかった保湿ケアを忘れないようにしてください。
電気シェーバーとカミソリのメリット・デメリット
電気シェーバーとカミソリにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
電気シェーバーのメリット・デメリット
電気シェーバーは、外刃を肌にあててヒゲを押し出し、皮膚から飛び出した毛を内刃でカットする方法でヒゲを剃るのが特徴です。刃の枚数や手入れ方法の違いなどによっていくつかの種類がありますが、全てに当てはまる一般的なメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
・カミソリに比べて肌を傷つけにくいため、肌が弱くて肌荒れしやすい人でもトラブルを起こしにくい。
・ヒゲを濡らさないで剃れるため、場所を選ばず手軽に短時間で剃ることができる。
・刃の交換頻度が少ない。(外刃1年、内刃2年)
デメリット
・剃った後にザラザラした感触が残りやすいため、ツルツルに剃りたい人は物足りなさを感じる。また、ヒゲが濃い人、多い人、伸びるのが早い人には向かない。(ただし、近年カミソリと同様にシェービングジェルやフォームを使ってウェット剃りができるタイプも出てきたため、深剃りが可能なものもあります)
・ヒゲ剃り前に塗るプレシェーブローションにはエタノールが含まれるため、体質に合わないと肌が荒れる危険性がある。
・細かい部分や細い毛などの剃りにくい毛は、うまく剃れない場合がある。
・使用後、シェーバーを洗浄したり注油するなどの手入れが面倒。
・T字カミソリと比べると高価。
カミソリのメリットとデメリット
ヒゲ剃りに使われるカミソリは、T字型の2~5枚刃タイプが主流です。では、カミソリでヒゲを剃る場合のメリット・デメリットには以下の通りです。
メリット
・深剃りができるため、ヒゲが濃い人、多い人、伸びるのが早い人でも比較的きれいに剃れる。
・細かい部分もきれいに剃れる。
・電気シェーバーより安価。
デメリット
・電気シェーバーよりも肌との摩擦が大きいため、肌にダメージを与えやすい。
・剃る前にヒゲをやわらかくする必要があるため、洗顔や蒸しタオルの使用、シェービング剤の塗布など、手間がかかる。
・刃の交換頻度が多い。(1週間に1回)
双方にメリットとデメリットがありますが、どちらも少なからず肌にダメージを与えることに変わりありません。肌が弱くて肌荒れが気になる、ヒゲが濃くて伸びやすい、1日2回(朝と夕方)ヒゲを剃るという方は、脱毛という選択肢もあります。ヒゲ剃りによるさまざまなストレスから解放されるので、一度検討してみることをおすすめします。
清潔感、好感度が上がるヒゲの手入れ方法
清潔感のあるヒゲは魅力的です。逆に手入れをしていない伸ばしっぱなしのヒゲは汚く見えます。定期的にカットしたり剃り方を工夫して、好感度の高いヒゲを作りましょう。
ヒゲの手入れ道具にはヒゲ剃り、ハサミ、コーム、シェービング剤、眉用のペンなどがあります。ある程度の長さがある場合はいきなり剃って失敗しないように、まずハサミかトリマーでカットしてから始め、それから作りたいヒゲをイメージして理想の位置などにペンで印をつけるなど下準備をすることで失敗が少なくなるでしょう。次に、ヒゲが必要ない部分を剃ります。剃り方は、まずヒゲの流れに沿って上から下へ剃ります。全体を剃ったら、剃り残した部分や微調整したい部分を逆剃りして仕上げます。
デザインの作り方とイメージ
ヒゲが生えているとそこに視線が集まるため、顔のコンプレックスを隠すことができます。ヒゲの場所、形、長さによって顔の印象は全く違うため、自分の顔に合ったデザインを見つけることが大切です。初めてでも整えやすいデザインがいいでしょう。いくつかヒゲのデザインパターンを見ていきます。
・もみあげからあごヒゲをつなぐ
顔のラインが出るためスッキリ見えて小顔効果があります。ボリュームを出しすぎると暑苦しくなるため、幅を広くとらないように注意しましょう。
・あごヒゲ
多くの人が似合い、シャープな印象を与えます。視線があごに行くため、頭皮が薄くなった方にもおすすめ。ヒゲの面積やヒゲの形など、剃り方でバリエーションがつけられます。
・口ヒゲ
コームで梳いてカットし、口ヒゲ以外はキレイに剃り落します。ワイルドな印象で威厳があるように見えます。年齢よりも上に見られるため、童顔な方に向いています。
ヒゲ剃りテクニック
ヒゲ剃りのテクニックをご紹介します。
無理な深剃りはしない
朝きちんとヒゲを剃ったのに、夕方にはもうヒゲが伸びてきてしまう、という悩みを持つ男性はたくさんいます。そのため、朝できるだけ深く剃ろうとしてヒゲ剃りを強く押し付け、肌を傷つけてしまった経験をした方は多いのではないでしょうか。
ヒゲが濃い方や量が多い方のなかには、毛の生えている方向とは逆に剃る逆剃りをしないと、深剃りはできないと思っている方が少なくありません。しかし、いきなり逆剃りをすると肌に負担がかかり、出血や肌が荒れの原因になります。まずは毛の流れに沿って剃る順剃りから始めましょう。順剃りで一通りのヒゲを剃った後、剃り残した部分を逆剃りして仕上げます。順剃りでも、次にあげるようなコツをつかめば深剃りすることができます。
深剃りのコツ
肌を傷つけないで深剃りをするためには、剃る前の準備もしっかり行ないましょう。まずは洗顔後、蒸しタオルでヒゲを覆います。肌とヒゲが水分を含んでやわらかくなり、肌に負担をかけずに剃ることができます。次に、シェービング剤をつけて30秒ほど置きます。時間を置くことで、シェービング剤がヒゲの根元まで浸透してヒゲがふやけ、滑らかに剃ることができるので、摩擦を減らしてヒゲ剃り負けしにくくなります。
ヒゲは、最初は毛の生えている方向に沿って剃っていきます。皮膚が丈夫でヒゲがやわらかいもみあげ部分から頬にかけて滑らすように剃りましょう。鼻の下や唇の下、あごのヒゲなど、ヒゲが硬くて剃りにくい部分は、後から細かく剃ります。ヒゲ剃りの刃を肌に密着させて肌をひっぱり、平面をつくりながら剃っていくことで、深く剃ることができます。ヒゲの量が多いときは、途中でヒゲ剃りの汚れをこまめに取り、シェービング剤をつけ足して、剃りやすくしましょう。全体のヒゲを剃った後、剃り残した部分があったら、毛の生えている方向とは逆に剃ります。逆剃りのコツは、ヒゲ剃りの刃と皮膚が触れ合う面積を少なくすること。また、ヒゲ剃りをヒゲの流れに対して45度くらいの角度にあてるとしっかり剃ることができます。
ヒゲ剃り後に起こる肌トラブルの原因と対策
ヒゲ剃りによるニキビや肌荒れの原因と対策をご紹介します。
ヒゲ剃り後にニキビができる原因
ヒゲを剃ると、ヒゲと一緒に肌の角質層が削られてしまいます。角質層には、肌の水分を保持して乾燥を防ぎ、細菌の侵入を防ぐ働きがあるので、必要以上に削られてしまうと肌は乾燥し、外部刺激を受けやすくなってしまいます。そのため、角質が削られると体は肌を守るために皮脂を分泌し、油分を増やします。ある程度の皮脂は肌を守るために必要ですが、過剰な脂は毛穴につまってニキビの原因となります。これが、ヒゲ剃りによりニキビができるメカニズムです。
また、ヒゲ剃りをした後すぐに、ニキビにそっくりな赤いぶつぶつができることもあります。これは、ヒゲ剃り負けによる炎症で、毛嚢炎(もうのうえん)、もしくは毛そうと呼ばれます。毛嚢炎は、ヒゲ剃りによって傷ついた肌からブドウ球菌が侵入することで起こります。ニキビとの違いはつきにくいので皮膚科への受診が必要です。カミソリや電気シェーバーが汚れていたり、切れ味が悪い刃を使っている場合にも毛嚢炎が起こりやすくなります。
ニキビをつくらない対策
カミソリも電気シェーバーも、刃の切れ味が悪いと毛を無理に引っ張ってしまうため、肌を傷つけやすくなります。肌が傷つくと細菌が入り込みやすくなるので、使用する道具には気を配りましょう。商品にもよりますが、T字カミソリの刃は2週間程度、電気シェーバーの内刃は2年、外刃は1年を目安に交換することをおすすめします。
カミソリ負けによる肌荒れを防ぐ方法
カミソリの場合は特に肌荒れを起こしやすくなります。前述した「ヒゲ剃りのテクニック」でもご紹介した準備や、肌のケアをするだけでなく、ヒゲ剃り道具の手入れも忘れないようにしましょう。カミソリの刃が汚れていると肌荒れの原因になるため、使い終わったらしっかり洗い流し、清潔に保管してください。どんなに気をつけても、ヒゲを剃るたびに肌が荒れてしまうという方は、脱毛という方法もあります。毎日ヒゲを剃る必要がなくなるため、肌荒れのリスクを避けることができます。最近ではヒゲ脱毛も珍しいことではなくなっているので、ぜひ検討してみてください。
ヒゲ剃り跡の対策方法
ヒゲを剃るタイミングや、剃る準備、剃り方など、正しい方法で深剃りできれば、ヒゲ剃り跡の青みを多少は抑えることができます。ヒゲ剃り跡にファンデーションやコンシーラーを塗って伸ばすことで、青い部分を隠してしまう方法もあります。ただ、朝しっかり塗っても、皮脂が分泌されて昼ごろには崩れてくるため、何度か塗りなおす必要があります。また、夕方になり自然と伸びてきたヒゲは隠すことはできません。除毛クリームは、毛穴にも少し入るので、ヒゲを剃るよりも深く毛を処理することができるので、ヒゲ剃り後に青くなるのを防ぐ効果は期待できます。ただし、毛穴の奥までは入れないため、毛根を溶かすことはできません。また、肌の弱い方は肌荒れを起こす可能性があります。
確実に目立たなくするには、ヒゲ脱毛がおすすめです。皮膚の下にうもれたヒゲの毛根を処理することで、毛の量が減っていき、青みも少なくなりキレイな肌色を目指せます。専門サロンや皮膚科、形成外科などで行っているので、気になる方は問い合わせてみてください。自分で行うことも可能ですが、トラブルのリスクが高くなるので、専門機関で行う方がよいでしょう。
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