美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

ニキビ跡がクレーターになってしまったら

更新日:2016.12.09
公開日:2014.03.26
ドクター画像
この記事の監修者
聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉達郎

クレーターになってしまったニキビ跡。最新の治療では重度だったとしても目立たない程度まで治すことができるようになっています。ここではケミカルピーリング、レーザー治療、FGF治療という代表的な3つの治療法をご紹介します。

レーザー治療

凸凹なニキビ跡が残ってしまった…

ニキビが悪化し毛穴の周りの正常な皮膚まで傷つけてしまい、ニキビが収まった後も皮膚が隆起してしまったり、えぐれたように陥没してしまっている状態のニキビ跡ができてしまうと厄介です。このニキビ跡は月のクレーターのように見えることから、俗にクレーター肌とも言います。

こうなってしまうと、家庭のケアでは元の状態に戻すことは不可能です。かつては病院でも治すのが難しく諦めるしかなかったのですが、最新の治療では重度のクレーター肌も目立たない程度まで治すことができるようになっています。

ここではクレーター肌の病院での最新の治療法のうち、代表的な3つの治療法をご紹介しましょう。

ケミカルピーリング

アルファヒドロキシ酸(AHA)やサリチル酸などの薬剤を肌に塗り、科学的に皮膚の古くなった角質を剥がす治療法です。

クレーター肌の治療では新しい皮膚の再生を促すために、ケミカルピーリングの治療後にビタミンC誘導剤などを使用することも多いようです。

軽度のクレーターであればこのケミカルピーリングで治すことができますが、重度のものになると次で説明するレーザー治療が必要になってきます。

レーザー治療

皮膚にレーザーを照射し、クレーターとなっている部分に熱ダメージを与えて皮膚の再生を促します。

従来のレーザーは照射範囲が広かったため、クレーターとなっている部分の周りの正常な皮膚にまでダメージを与えてしまうというデメリットがありました。

しかし近年は非常に狭い範囲に照射できるレーザー機器の登場により、クレーターとなっている部分のみにレーザーを当てることができるようになりました。

また狭い範囲に照射できるようになったことにより、皮膚の入れ替えを少しずつ行い、皮膚への負担を軽減できるようになりました。レーザー治療というと少し怖く聞こえてしまうかもしれませんが、正しく治療を行っている病院の診療を受ければ安全性の高い治療法だと言えるでしょう。

FGF治療

FGFとは、線維芽細胞増殖因子という人体でつくられるタンパク質の一種です。線維芽細胞というのは皮膚の真皮の成分をつくり出す細胞で、FGFをクレーターになっている部分に注射することで線維芽細胞を増殖させ、皮膚組織を再生させるのがこのFGF治療です。

コラーゲンやヒアルロン酸注射は時間が経つと身体に吸収されてしまい、効果は2~3ヶ月といったところでしたが、このFGF治療は1度治療を行えば効果が永続的というのが魅力です。

またFGFは体内でも生成されているタンパク質ですので、副作用の心配がないというのも大きなメリットです。

唯一の難点は治療費が高いこと。ですが今まで治せなかった重度のクレーター肌にも効果が期待できる治療法として注目されており、どうしても治したい場合にはぜひ考えていただきたい治療法です。

オススメ記事

スキンケア基礎講座