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わきが、脇汗、臭いの予防・対策(5)わきが手術のメリットとデメリット

更新日:2016.12.09
公開日:2014.04.18
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この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

わきがの手術方法には、いくつか種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。そこで今回は、わきがの手術を「直視下手術法」と「非直視下手術法」に大別し、それぞれの特徴を紹介していきます。

わきが手術

わきがの完治には手術が必要

わきがは一般的な汗臭さと違い、体質によるものです。わきがの臭いの基となる「アポクリン腺」は誰にでも備わっていますが、遺伝的にアポクリン腺が肥大している人・働きが活発な人がわきがになります。

生活習慣や食生活の見直しで、わきがの臭いを抑えることは可能ですが、完全に治すためには、手術でアポクリン腺を取り除く必要があります。

わきがの手術は大きく分けると、医師が自分の目で手術対象の部位を見ながら行う「直視下手術法」と、部位を見ずに機械を使って行う「非直視下手術法」があります。それぞれの手術のメリットとデメリットを見て行きましょう。

直視下手術法のメリット・デメリット

直視下手術法の代表的な手術方法は「剪除法(せんじょほう)」です。わきの下を切開して皮膚を裏返し、臭いの基となるアポクリン腺を、医師が目で見て確認しながら直接取り除いていきます。

メリット…医師が自分の目で確認しながら取り除いていくので、確実にアポクリン腺を切除でき、効果がもっとも高い手術方法です。

デメリット…皮膚を切開するので、手術や術後に傷口が塞がるまでに時間がかかります。また「非直視下手術法」に比べると傷跡が目立ちます。

非直視下手術法のメリット・デメリット

いくつかの方法がありますが、わきの下の皮膚に小さな穴を開けてアポクリン腺を機械で吸引したり、かき出したりして取り除いていきます。

メリット…最大のメリットは傷跡が目立ちにくいことです。また手術が短時間ででき、傷口も早く塞がります。

デメリット…医師が手術の部位を自分の目で見ず、機械を使って行うので、アポクリン腺が完全に除去できているかどうか判断しづらいことです。そのため、効果が不十分であったり、再発してしまったりする可能性があります。

このようにわきがの手術には、それぞれにメリットとデメリットがあります。事前に医師と相談をし、納得のできる方法を選びましょう。

また、ただ汗臭いだけなのに自分がわきがだと思い込んでいた人が、こういった手術を受けても効果は得られません。アクポリン腺を取り除けば治る体臭なのかどうかを、事前にしっかりと診断してくれる医療機関を選ぶことも大切です。

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