脂性乾燥肌って何？

皆さんは「脂性乾燥肌」という言葉を聞いたことがありますか？脂性乾燥肌とは、別名「インナードライ」とも呼ばれ、肌の表面は脂浮きしてテカテカしているのに肌内部は水分がとても少なく乾燥している肌のこと。

見た目の感じはテカリや毛穴の開きが気になる脂性肌や混合肌とも似ているので、自分が脂性乾燥肌だと気づかない人も多いようですが、最近ではこういった肌質の人が徐々に増えてきていると言われています。

脂性乾燥肌の見分け方

自分が脂性乾燥肌かどうかを見分けるには洗顔後に15～20分程度、化粧水などを何もつけずに肌を観察してみましょう。「テカっているけどつっぱり感を感じる」「部分的にカサついているところがある」など、肌の乾燥を感じるなら脂性乾燥肌、皮脂が浮いてくるだけで乾燥を感じない場合は脂性肌ということになります。

また毛穴の開きが鼻だけでなく頬にまで広がっていて、脂性肌用のケアをしても改善しないような人も、脂性乾燥肌の可能性が高いようです。

脂性乾燥肌の原因

脂性乾燥肌は過剰な洗顔や紫外線などの刺激によって、「角質層」が乾燥してダメージを受けることで起こります。

角質層とは肌の一番外側にある層で、肌内部の水分の蒸発を防いだり外部からウィルスやホコリが侵入するのをブロックしたりするバリアの役割を果たしています。このため角質層がダメージを受けると、肌はバリア機能を補うために皮脂の分泌を活発にし、さらに新しい細胞を作って早く角質層を修復しようとします。

しかし本来、肌が生まれ変わる「ターンオーバー」は約28日間かけてゆっくり行われるため、急ピッチなターンオーバーでは未熟な角質層しか作ることができません。その結果、バリア機能の低下は改善されず、インナードライを招いてしまうのです。

脂性乾燥肌の改善方法

脂性乾燥肌を改善するには、洗顔方法を見直すことが不可欠です。ゴシゴシと力を入れて汚れをこすり落とすのではなく、しっかりと泡立てた泡でやさしく汚れを浮かすようにして顔を洗いましょう。

泡立てるのが苦手な人は、洗顔ネットを利用するのがオススメです。もちろん洗顔後は保湿効果のある化粧水や美容液、乳液などを使って肌に潤いを与えてください。

また、紫外線対策をすることも大切です。日焼け止めはベタつきそうなので使うのに抵抗を感じるという男性も多いかもしれませんが、最近ではサラっとしたつけ心地で男性でも使いやすい日焼け止めがたくさん販売されています。

紫外線は晴れの日だけでなく曇や雨の日でも降り注いでいますから、毎日日焼け止めを塗る習慣を身につけましょう。