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重層を使った洗顔ケアは有効?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.03.06
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この記事の監修者
溝の口駅前皮膚科 院長 玉城有紀

重曹は掃除や料理など、幅広く活用できるアイテムとして親しまれていますが、毛穴対策として、洗顔料やパックに使うのもいいといわれているようです。でも重曹は、本当にスキンケアアイテムとして使って大丈夫なのでしょうか?

重曹

重曹ってどんなもの?

「重曹」とは、炭酸水素ナトリウムの白い粉。粒子が細かくて、水に溶けにくいという性質や、油脂を乳化したり、タンパク質を分解したり、酸を中和したりする作用、加熱すると分解して炭酸ガスを発生するという特徴などがあります。

このため重曹は油汚れを落としたり、研磨剤としてガラスやシルバーを磨くのに使ったり、排水口のぬめり取り、下駄箱やゴミ箱の脱臭剤として使うなど、家中の掃除に活用することができます。また、パンケーキや玉子焼きのふくらし粉として料理に使ったり、そのほかにも、入浴剤やうがい薬、胃薬としても活用できます。

重曹を使った洗顔ケア

このように重曹は、さまざまな用途に使うことができますが、洗顔料として使う人もいるようです。なんでもその方法は、ふだん使っている洗顔料をしっかり泡立て、そこにひとつまみの重曹を加え、さらに泡立ててから洗顔するのだそう。こうすることで、毛穴に詰まった皮脂汚れや黒ずみを取り除くこともできるみたいです。

また重曹を使って、美容パックをするという人もいるようです。こちらの場合は、重曹を少量の水と混ぜてペースト状にし、肌のくすみや毛穴の詰まりが気になる部分に塗って、10〜15分ほど放置したら洗い流すというもの。これによって、くすんでいた肌がワントーン明るくなり、毛穴の汚れやザラつきもスッキリするといわれています。

しかし、重曹を使った洗顔やパックは、本当に肌に良いのでしょうか?

重曹洗顔や重曹パックのデメリット

確かに重曹を洗顔料やパックとして使えば、古い角質などが取り除けて、一時的に肌をツルツルにすることができるかもしれません。でもこれは、重曹に研磨作用があるからです。食器や鍋、ガラスなどを磨く研磨剤として使う分には良くても、肌には粒子が大きすぎて、刺激や負担を与える可能性があります。

肌には、摩擦などの物理的な刺激を受けると、防御反応として、メラニン色素を作ったり、ターンオーバーを早めて角質層を厚くしたりする性質があります。このため、重曹で洗顔やパックをし続けていると、だんだん肌が黒ずんでくる可能性があるのです。

重曹や掃除や料理など、さまざまな用途に活用できるアイテムですが、スキンケア用品として使うのはオススメできません。毛穴の皮脂汚れや黒ずみ、肌のくすみを改善したいのであれば、そういった目的でつくられたスキンケアアイテムをきちんと使うようにしましょう。

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