角栓を永久になくすことは可能？

角栓は、毛穴パックなどで取り除いても、いつの間にか、また溜まってくるので、永久になくしてしまうことはできないのかと、悩んでいる方も少なくないかもしれません。

角栓というと、皮脂汚れだと思いがちですが、実は成分の約7割は、毛穴まわりの皮膚からはがれ落ちた古い角質（タンパク質）です。そしてこの角質に、皮脂が付着して角栓になるのです。

角質は、肌が常に行っている新陳代謝とともに、古くなればはがれ落ちるもの。そして皮脂も、肌を保護するために、無限に分泌されてきます。ですから、残念ながら角栓は、永久になくなることはないのです。

角栓が大きくなるとどうなるの？

しかし、角栓を詰まったままにしていると、だんだん大きくなって、毛穴を押し広げてしまったり、酸化して過酸化脂質になると、毛穴周りの皮膚を老化させて、「たるみ毛穴」の原因になったりします。また、角栓で毛穴が完全に塞がれてしまうと、毛穴の中でアクネ菌が繁殖し、肌が炎症を起こして、ニキビになったりもします。ですから角栓は、できるだけ大きくならないように、日頃から、きちんとケアをすることが大切なのです。

角栓を大きくしないためのケア

そのためには、朝晩しっかり洗顔をすること。といっても、洗顔のときに肌をゴシゴシこすっても、洗顔料ではタンパク質は溶けない場合も多く、角栓が取れるわけではありません。それどころか、肌を摩擦すると、角質層を傷つけたり、肌に必要な皮脂まで落とし過ぎたりして、皮脂の分泌を増加させる原因になります。指で肌をこするのではなく、たっぷりの泡で、皮脂や汚れなどを包み込み、やさしく浮かせて落とすように心がけましょう。

また、毛穴に詰まった古い角質を落とすには、タンパク質を分解する酵素入りの洗顔料や、洗い流すタイプで刺激が少ないピーリングなどが効果的です。週に1〜2回ほど、こういったケアを取り入れると良いでしょう。

そして洗顔やピーリングをしたあとは、化粧水や美容液、乳液などを使って、しっかりと保湿をする習慣を持つことが大切です。保湿ケアには、肌をふっくらとうるおし、毛穴を目立出せなくする効果もあります。