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脂性肌は乾燥が原因?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.04.14
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

脂性肌の人は、ベタつきを取り除きたくて、念入りにゴシゴシ洗顔をしがちですが、もしかすると、そういった間違ったスキンケアによる乾燥が、脂性肌の原因かもしれません。今回は、乾燥によって皮脂の分泌が過剰になるメカニズムを医師の監修のもとご紹介します。

肌を触る男性

乾燥しているのに脂っぽい「乾燥型脂性肌」

肌のベタつきを感じるとき、皆さんは、どんなスキンケアをしているでしょうか? 脂っぽさを取り除こうとして、1日に何度も洗顔をしたり、メントール成分やスクラブの入った洗顔料で、ゴシゴシ顔をこすったりしていませんか?

また顔を洗ったあと、肌に何もつけずにそのままにしている、なんてことはないでしょうか?こういったケアをしているという人は、肌の乾燥が原因で、脂性肌になっているのかもしれません。

「脂っぽくべたついているのだから、乾燥とは無縁のはず」と思うかもしれませんが、表面的には、皮脂の分泌が過剰で、ベタついているように見えても、肌の水分量は少なくて、内側が乾いているという可能性は十分に考えられます。

こういった肌のことを、「乾燥型脂性肌」または「オイリードライ肌」などといいますが、実は脂性肌には、このタイプの人も多いのです。

乾燥が皮脂の分泌を過剰にする

肌が乾燥しているというのは、肌の表面を覆う「角質層」の水分量が少ないということ。角質層は、水分をしっかり蓄えて、うるおうことによって、細菌やウイルス、ホコリ、紫外線などといった有害な刺激が、肌の中に入り込むのをシャットアウトするバリアの役割を持っています。

しかし、水分量が低下してしまった角質層では、この機能を十分に果たせません。そこで体は、皮脂の分泌を過剰にすることで、損なわれているバリア機能を補強しようとするのです。

それなのに、強い洗顔料で何度も顔を洗ったり、ゴシゴシ肌をこすったりして、皮脂を落とし過ぎたり、洗顔後に保湿ケアをしなかったりすると、肌が乾燥してバリア機能がさらに低下し、余計に皮脂の分泌が増えるという悪循環に陥ってしまうのです。

肌を乾燥させないスキンケアとは?

ですから、脂性肌の人も、肌を乾燥させないよう、顔を洗い過ぎには注意しましょう。具体的には、洗顔料を使った洗顔は、朝・晩の2回だけに留めておくこと。

そして、刺激の少ないシンプルな洗顔料をしっかりと泡立てて、泡で汚れを包み込むように、やさしく洗うことです。また、洗顔をしたあとは、化粧水や美容液、乳液を使って、きちんと保湿ケアをするようにしましょう。

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