敏感肌の改善には食生活も大切
敏感肌を改善するためには、スキンケアで、肌を外側からケアしていくことも大切ですが、それだけでなく、食生活を見直して、体の内側からのケアも忘れてはいけません。そこで今回は、敏感肌を改善するために、積極的に摂取したい食べ物をご紹介していきます。
肌の材料になるのはタンパク質
健康的な肌を取り戻すために、欠かせない栄養素といえば、まず、肌の材料になる「タンパク質」が挙げられます。タンパク質とは、20種類の「アミノ酸」が組み合わさってできたもので、アミノ酸の種類や量、配列の順番などによって、無数のタンパク質があり、それぞれが、体の中で違った働きをしています。
タンパク質は、肌以外にも、筋肉や内臓、血管、爪、毛髪など、体のあらゆる部分の材料として使われています。
そして、私たちの体の中にあるタンパク質は、その一部が常にアミノ酸に分解され、食品から摂取したタンパク質(アミノ酸)と合わさって、不足しているタンパク質に再合成され、体の中で利用されています。このため私たちは、毎日タンパク質を補充する必要があるのです。
タンパク質は、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などに豊富ですが、それぞれの食品に含まれるタンパク質も、アミノ酸の構成が違います。
このため、毎日決まった食品ばかりとっていると、体内のアミノ酸バランスが偏ってしまいます。ですから、食事をするときは、これらの食品をまんべんなく摂取することが大切なのです。
皮膚を丈夫にするビタミンA
「ビタミンA」には、皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、不足すると、肌の乾燥を招きます。敏感肌は、肌の表面にある角質層が乾燥して、肌のバリア機能が低下している状態なので、ビタミンAを積極的に摂取しましょう。
ビタミンAは、植物性食品の中で「βカロテン」として存在し、緑黄色野菜に多く含まれています。βカロテンは脂溶性なので、油と一緒にとると、体内に吸収されやすくなります。緑黄色野菜は、炒めものにしたり、脂質の多いアーモンドや胡麻で和えたり、肉や魚と一緒に食べたりすると良いでしょう。
バランスの良い食生活が大事
ただし栄養素は、体の中で互いに補い合って働くものなので、タンパク質とビタミンAさえ摂っていれば、健やかな肌が取り戻せるというわけではありません。炭水化物や脂質、ほかのビタミン、ミネラル、食物繊維も、過不足なく摂取した上で、タンパク質とビタミンAを積極的に摂ることが大切です。