紫外線対策には、服装や日焼け止めなどで体の外側から予防する方法と、抗酸化に有効な食べもので体の内側から予防する方法があります。
紫外線対策に必要なこと
紫外線対策では、日焼け止め、服装、サングラスを活用し、肌に届く紫外線の量を減らすことが大切です。
日焼け止めをきちんと塗る
紫外線対策には、まず日焼け止めを使った紫外線カットがおすすめです。日焼け止めを使う際は、塗り残しの部分がないように丁寧に伸ばしながら、しっかりと肌へ押し込むように塗ります。また、夏場だけでなく1年を通して紫外線は肌に届くため、冬でも日焼け止めを塗ると効果的です。さらに、紫外線は屋内にも入ってきます。窓辺に長くいるときにも、日焼け止めを塗るとよいでしょう。
肌を紫外線に当てない服装で
長袖、長ズボンを着て紫外線から肌を守るのは有効ですが、色と素材に注意するとさらに効果が期待できます。白い服は涼しそうに見えるものの、紫外線を反射する色です。顔や体に照り返しが当たりやすくなるため、黒や紺などの濃い色を身につけるとよいでしょう。
涼しさを感じる綿や麻などの素材も、紫外線を通しやすい特徴があります。紫外線を通しにくいポリエステル素材の服や、UVカット加工された上着などが効果的です。
サングラスを着用する
角膜が紫外線を浴びると、脳から色素細胞であるメラノサイトへ指令が出て、メラニン色素が作られます。これを防ぐためには、サングラスを着用するとよいでしょう。ただし、濃い色のサングラスは瞳孔が開いて逆効果。薄めの色がおすすめです。UVカットのサングラスが効果的ですが、表面にコーティングされているタイプは経年劣化する恐れもあります。コーティングが何年もつのか、メーカーに確認しておくと安心です。
食事から紫外線対策を
食事からも紫外線対策を行うことができます。
抗酸化作用のある食べ物を摂る
紫外線を浴びると増える「活性酸素」は、細胞にダメージを与えシミの原因になります。この活性酸素から肌を守るのが「抗酸化物質」で、ビタミンA(βカロテン)、C、E、ポリフェノールに多く含まれています。次にあげた食品には、それぞれの栄養素が多く含まれています。
・ビタミンA(βカロテン)
にんじん、小松菜、にら、ほうれん草など
・ビタミンC
レモン、イチゴ、じゃがいも、赤ピーマン、パセリなど
・ビタミンE
ナッツ、うなぎ、青魚、魚卵など
・ポリフェノール
赤ワイン、緑茶、そば、ココア、黒ごまなど
これらを積極的に摂って、抗酸化パワーを活用した紫外線対策を行いましょう。
日焼け後のケアも大切
予防していても、日焼けを完全に防ぐことはできません。日焼け後のケアも予防同様に大切です。
水分補給
日焼けで肌がヒリヒリと痛いときは、水で濡らしたタオルを使って冷やします。その際、体の脱水症状を改善するため、十分に水分を補給しましょう。
保湿
日焼けで赤くなったときは、赤みが少し収まった段階で、化粧水や乳液などを使って肌を保湿します。特に、「ビタミンC誘導が配合されているケア用品は、酸化したメラニン色素を無色に戻す効果が期待できるのでおすすめです。
体の外からと内から適切に紫外線対策を行うことが、シミの予防につながります。