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毛乳頭と薄毛の関係は?

更新日:2017.10.24
公開日:2017.10.25
ドクター画像
この記事の監修者
桜花クリニック 院長 福岡大太朗

毛乳頭は発毛において重要な役割を持っています。毛乳頭がなくなると、発毛に悪影響をおよぼすと考えられます。ドクター監修のもと、毛乳頭がどのような仕組みを持っているか、薄毛との関係性などについて、解説します。

毛乳頭は毛の成長にとって欠かせない存在でもあり、重要な役割を持っています。毛乳頭がなぜ、毛の成長に重要な役割を持っているのか、その関係などについて、解説していきます。

毛乳頭とは

最初に毛根の仕組みについて説明します。毛根とは、皮膚の内部に存在する組織で、皮膚の外に伸びる部分は、一般的にたとえるなら髪の毛や体毛などにあたり、これを毛幹と呼びます。毛根のさらに下には、球体の形状をしている毛球部と呼ばれ、その中心に毛乳頭があり、毛母細胞と呼ばれるものがあります。

毛乳頭と育毛の関係

毛乳頭は毛細血管から送られる栄養を蓄える役目を持ち、毛母細胞は毛乳頭が蓄えた栄養を吸い取り、細胞分裂をくりかえすことで、発毛させるというわけです。毛乳頭がなくなっても、髪の毛が生えないとはかぎりません。その理由は、皮膚の中に毛母細胞が生きているかぎり、次々と毛が生えてくると考えられるからです。毛乳頭と育毛は深い関係にありますが、毛母細胞にも関係があるといったほうがいいといえます。

毛乳頭は栄養を蓄え、その栄養を毛母細胞が吸収することで、毛を成長させています。その毛乳頭がなくなっても、毛母細胞が生きていれば毛が生えてきますが、毛乳頭がなくなったことで栄養がとれず、次第に活動しなくなり、最後は死滅して毛が生えなくなってくると考えられます。抜け毛や薄毛などの原因は毛乳頭と毛母細胞の死滅に含まれますが、その他にも数多くの原因もあります。たとえば男性ホルモンであるテストステロンの影響や、血行不良によって栄養が送られなくなる、などがあげられます。

テストステロンは男性らしい体を作るなどの役割を持つとされていますが、5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素によって、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化し、そのジヒドロテストステロンが毛乳頭に侵入することで、毛周期が乱れるとされています。毛周期は、休止期から成長期、成長期から退行期、退行期から休止期というサイクルがあり、通常に働いていれば、丈夫で長い髪に成長することに期待を持てます。しかし、その毛周期が乱れると、成長期間が短縮され、成長過程にあった髪が細くやわらかい状態になり、薄毛と抜け毛につながると考えられます。

髪の毛は毛細血管からの栄養を受けて成長します。血行不良になって、毛細血管から送られてきた栄養を受けることができず、結果として、髪の毛が成長しづらくなると考えられます。

抜け毛と薄毛の正しいケアとは

血行をよくするために頭皮マッサージを行い、毛髪によいとされる食べ物や栄養素をとり入れることが大切です。具体的には、海藻類は毛髪にツヤを出し、ビタミンAは毛髪を丈夫にし、ビタミンBは毛髪に関与し、ビタミンDは発毛を促進するとされます。ミネラルもとることで、傷ついた毛髪の修復に役立ちます。

洗髪して頭皮や髪の毛を清潔に保つことも大事です。過剰な汗や皮脂が毛穴をつまらせて発毛を妨げ、毛穴につまったものが酸化して、においのもとにもなります。とくに酸化した皮脂は頭皮を刺激するだけではなく頭皮の環境を悪化させます。洗髪する目的は、髪の毛の汚れだけではなく、頭皮にたまっている汚れや皮脂を取ることにあります。1日1回の丁寧な洗髪を心掛けましょう。ただし、過剰な洗髪は乾燥性のフケの原因になると考えられるので洗い過ぎに注意してください。

規則正しい生活習慣と、栄養バランスの取れた食事、そして ストレスを溜め込まない日常生活を送ることが大切です。

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