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AGAの治療期間はどれくらい?

更新日:2017.09.28
公開日:2017.10.02
ドクター画像
この記事の監修者
ドーズ美容外科 佐賀院 院長 田崎公

薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)の可能性があります。AGAは医療機関で治療を受けることで進行を抑えられる可能性がありますが、気になるのはどれくらいの期間治療を継続すべきかです。ここではドクター監修のもとで、AGA治療の効果が出るまでの期間、また、治療による効果を期待できない場合に、治療を止める判断をするまでの期間について解説します。

AGA(男性型脱毛症)の治療を始めるにあたり、治療期間がどれくらいになるかの目安を知っておくと、治療期間中に不安にならなくて済むでしょう。AGA治療において、考慮しておくべき期間には、治療の効果が出るまでの期間、そして、残念ながら効果が期待できない場合にそのことを判断するまでの期間が挙げられます。

AGA治療で効果が出るまでの期間

AGAの治療法としては、ミノキシジルの外用療法、フィナステリドの内服療法、そしてミノキシジルとフィナステリドの注射療法があります。

ミノキシジル外用療法の期間について

ミノキシジル配合の治療薬として知られるリアップシリーズに関しては、
・ミノキシジル1%のもので6か月以上
・ミノキシジル5%のもので4か月以上
の治療を続けることで効果を期待できるとされています。

しかし、効果が出るまでの期間には個人差があるため、上記の期間を過ぎてもある程度治療を継続するのが一般的です。

効果が出ないときに使用の中止を判断する目安としては、
・ミノキシジル5%のもので6か月間
・ミノキシジル1%のもので1年間
この期間を過ぎても効果が見られないときは医師または薬剤師に相談することが勧められています。

フィナステリド内服療法の期間について

プロペシアなどフィナステリドを含んでいる内服薬は即効性のある薬ではありません。3年間服用することで98%の患者に抜け毛の改善が見られたとされていますが、効き目の出方は個人差が大きくなります。一般的に、AGAの発症から治療開始までの期間が長くなるほど治療効果が出るまでに時間がかかるといわれています。早い人では3か月程度で効果が現れることがありますが、基本的に6か月~1年ほどの服用を毎日続けるものと考えておきましょう。

AGA治療は効果を実感できるまでにある程度の期間が必要になります。髪が太くなる、髪のハリ・コシが改善する、といった効果がどの程度、いつ頃に現れるかには個人差があります。一般的には6か月間~1年間治療を続けることで改善が見られると考えられています。

ミノキシジルとフィナステリドの注射療法の期間について

ミノキシジルとフィナステリドを直接頭皮に注射することで、より高い発毛効果を期待することができます。注射療法も即効性のある治療ではなく、6か月~1年ほど定期的に継続することで治療効果が出てきます。

AGA治療は継続が基本

上に挙げたミノキシジル外用療法もフィナステリド内服療法も効果を維持するには継続しなければなりません。たとえ満足のいく効果が得られた場合でも治療を中断すると、再び抜け毛が増えるようになります。治療効果は3~6か月ほどで切れてしまうので、中断期間がそれ以上になると薄毛が増え、1年程度で元の状態に戻ってしまうといわれています。

AGA治療で「効果が出ない」と判断するまでの期間

このようにAGA治療は長くつき合う必要のある治療といえます。しかし、いくら継続が前提となる治療だからといって、効果を実感できないままいつまでも同じ治療を続けているわけにもいかないでしょう。効果が出ない治療を続けるということは、それだけ薄毛が改善しない期間が長くなることを意味し、また、治療にかかる費用や時間を無駄にすることにもなるからです。

では、どれくらいの期間治療を継続して効果が出なければ、治療の止め時といえるのでしょうか。

一般的には、たとえ治療の効果が出なくても6か月~1年程度は治療を続けてみることが勧められています。また、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」では、中等症・重症の男性の場合に対して次のような考え方を示しています。
・5%ミノキシジルまたはフィナステリドによる治療、あるいは両者を併用した治療を1年間行う。
・効果が見られない場合は自毛植毛術またはかつらを検討する。

もし、AGA治療に効果が見られず、その治療による改善を断念する場合でも、外見の印象を向上させる方法には選択肢があります。

自毛植毛術

自毛植毛術は後頭部の毛髪を採取して脱毛している部分に植毛する治療法です。上記ガイドラインでは、ミノキシジルやフィナステリドによる効果が見られず、他の治療の選択肢がない場合に、「十分な経験と技術を有する医師が行う場合に限り」、行うよう勧められるとしています。

かつら

かつらは自毛を補填し、薄毛であることを他の人に気づかれにくくする効果があります。上記ガイドラインでは、「かつらによる整容的な改善が期待でき、大きな副作用の報告もないことから」、かつらの使用を否定しないと述べています。

このように、AGA治療においては信頼性の高いミノキシジル外用療法やフィナステリド内服療法を1年ほどは続けてみて、効果が見られないようなら、QOL(生活の質)の向上のために植毛術やかつらを検討する、というのが一般的な流れといえそうです。

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