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体臭が原因で考えられる病気(11)甲状腺機能亢進症

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.28
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この記事の監修者
聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉達郎

甲状腺の働きが活発になり過ぎて、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう「甲状腺機能亢進症」も、体臭の原因になる病気です。そこで今回は、甲状腺機能亢進症の代表的な病気である「バセドウ病」についてご紹介していきます。

甲状腺機能亢進症とは

「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」とは、喉仏の下にある甲状腺の働きが活発になり過ぎて、「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌されてしまう状態のことです。

甲状腺ホルモンには、新陳代謝を促進する働きがあるので、このホルモンの分泌が過剰になると、基礎代謝が高まって汗をかきやすくなったり、皮脂の分泌が活発になったりします。すると、分泌された汗と皮脂が混じり合って酸化し、皮膚の常在菌が繁殖しやすくなるので、独特の体臭がすることがあります。

甲状腺機能亢進症の代表的な病気

甲状腺機能亢進症を起こす病気には、さまざまなものがありますが、ここからは中でももっとも多く見られる「バセドウ病」についてご紹介していきます。

バセドウ病は、甲状腺を刺激する異常な物質が体内にできて、甲状腺を無制限に刺激し続けるので、必要以上に甲状腺ホルモンが分泌され、新陳代謝が早くなってしまう病気です。

なぜこのような異常な物質が作られてしまうのか、はっきりとわかっていませんが、甲状腺の病気になる人は、家族に同じ病気の人がいることが多いので、遺伝的な素質もある程度関係していると考えられます。

バセドウ病の症状

バセドウ病になると、汗や皮脂の分泌が増える以外にも、甲状腺(首)の腫れや動悸・息切れ、目つきがギラギラする、手の震え、食欲が増えるのに痩せる、疲れやすい、落ち着きがなくなる、ときどき手足の力が入らなくなるなど、さまざまな症状が現れるようになります。ただし症状は、人によって大きく異なるようです。

甲状腺機能が亢進したまま放置していると、心臓などの臓器に合併症が起こることがあります。動悸や手の震え、体重の減少、発汗、体臭などの症状に気づいたら、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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