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ワキガを自覚していますか?セルフチェックしてみよう

更新日:2016.12.15
公開日:2014.06.24
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

実は、自身のワキガに気づいていない人がほとんどだとご存知ですか?鼻が慣れてしまっているため、自分のワキガは意識しなければ気づくことができません。ドクターの監修のもと、セルフチェックしてみましょう。

ワキガの自覚症状を過信してはいけない

人間の体が正しく新陳代謝を行っているかぎり、体臭はゼロになることはありません。どんな人でも、少なからず体臭は発生しています。

「いや、自分には体臭はないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。実は、人間の嗅覚は、ニオイに対してすぐに慣れてしまうため、常に嗅いでいる自身の体臭にも鼻が慣れてしまいます。

もちろん「ワキガ」も例外ではありません。他の人には不快なワキガも、体臭と同様、自分ではなかなか気づきにくいものなのです。

ワキガは、ある日突然発生するものではありません。徐々に発生し、悪化していきます。ワキガが悪化しても、自分の鼻はすでに少しずつニオイに慣らされてしまっているため、気づきにくくなります。しかし、他人には強烈ににおう、という事態になってしまいます。

ワキガとは?

他人を不快にさせてしまう強いニオイを発する「ワキガ」。そもそもワキガとは何なのでしょうか?

原因

ワキガは、わきに集中している「アポクリン腺」という汗腺から分泌される汗が原因です。とは言っても、この汗自体はまったくの「無臭」です。

しかし、このアポクリン腺から分泌された汗が、皮膚上で皮脂腺から分泌された脂肪分などに混じりそれが皮膚や脇毛の常在細菌に分解されて「ワキガ」となります。

汗のニオイとは違うの?

エクリン腺から出る汗はほとんどが水分ですから、それ自体はニオイの原因とはなりません。ニオイのもととなるのは、汗と一緒に流れ出る古い皮脂や角質です。これらを雑菌が分解することにより、あのムワッとする汗のにおいが発生します。

一方、アポクリン腺から出る汗にはもともと脂質やタンパク質などの成分が多く含まれています。皮脂や角質とは違う、これらの成分を雑菌が分解するとき、汗のニオイとは違う、ツーンとしたワキガ臭が発生するのです。

ワキガをセルフチェックしてみよう!

ワキガは自分で意識して、チェックしないと気づくことはできません。ここでは、ワキガのセルフチェック方法をご紹介していきます。

耳垢が湿っている

耳垢が湿るのは、耳の穴の中の「アポクリン腺」の量が多いことが原因です。この「アポクリン腺」は脇にも多く存在し、そこから出る汗がワキガの原因となります。

綿棒で耳掃除をしたときに、カサカサと乾いた耳垢でなく、湿った耳垢がつくようだと要注意です。耳の穴の中のアポクリン腺が多い人は、わきにも多い傾向があるため、ワキガの可能性があるかもしれません。

両親や兄弟にワキガの人がいる

ワキガは遺伝的要素が非常に大きいといわれています。どちらかの親がワキガだと50%、両親がワキガだと80%もの確率でその子供に遺伝します。

ワキガと遺伝の関係については『ワキガって遺伝するの?』で詳しく解説しています。

脇毛・体毛の量が多い

脇毛が多い人は、アポクリン腺も多くなる傾向があります。脇毛だけでなく体毛が濃い人も要注意です。特に、陰部・乳首の体毛が濃いとワキガの可能性が高くなるようです。

服の脇が汗で黄ばむ

アポクリン腺から出る汗による汗ジミは、通常の汗ジミが広範囲に薄く黄ばむのに対し、わきの部分のみに濃くあらわれます。これは、通常の汗腺と違い、アポクリン腺がわきに集中しているためです。

詳しくは、『ワキガによる黄ばみの落とし方』をご覧ください。

ワキガ手術には保険も認められている

日本人では、ワキガである人の割合は10%ほどだとされています。ワキガは体質なので、本当は治さなければならないものではないのですが、ワキガがマイノリティな社会だとどうしても周りから嫌われてしまう傾向が出てきてしまいます。その実情も踏まえ、日本ではワキガの手術に保険が認められていますので、深く悩んでしまう前に一度、皮膚科や形成外科に相談しに行ってみましょう。

自分がワキガだと気づくのは大変なショックではありますが、早めに気づくことができたからこそ治療にも取り組めます。今日からしっかりワキガ対策に取り組んでいきましょう。

気になるワキガの対策については『外出中のワキガの対処法とは』『ワキガに効果的なミョウバンとは?』でご紹介しています。参考にしてみてください。

最終的な判断はドクターに委ねましょう

セルフチェックの結果はいかがでしたか?もし、これらのチェック項目に少しでも当てはまるようなら、ワキガの可能性を疑ってもいいかもしれません。もちろんあくまでセルフチェックですので、最終的な判断はドクターの診察を受けて下してもらうようにしてください。

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