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男性のシミができるメカニズムとは?

更新日:2018.09.12
公開日:2016.05.20
ドクター画像
この記事の監修者
さやか美容クリニック・町田 院長 皆木靖紀

本来体を守るために産生されるメラニンですが、シミの原因となってしまうことで有名です。今回はドクター監修のもと、シミができるメカニズムと、それに対応する治療法、シミの予防対策について解説します。

シミは何が原因となり、肌にあらわれるのでしょうか。

シミは老化のサイン

シミは、幼少期からあらわれるそばかすなどを除き、主に老化現象によって生じます。シミがあることで印象が悪くなったり、老けて見られてしまうことがあります。そうならないためにも、日頃の予防や治療が重要です。

シミができるメカニズム

人間の肌は大きく分類して、表皮・真皮・皮下組織に分類されます。シミの原因物質であるメラニンを産生するのは表皮にあたります。

表皮の厚さは、わずか0.1~0.3ミリですがさらに4層に分類され、表皮細胞(ケラチノサイト)や、色素細胞(メラノサイト)などが存在しています。4層のうち、最下層である基底層にメラノサイトが存在しています。ケラチノサイトは物理的な刺激から体を守る働きをしており、メラノサイトは紫外線などの光から体を守る働きをしています。

紫外線にさらされると、細胞のDNAなどを守るために、メラニンが産生されます。このメラニンには色素が含まれているため、光を吸収し、DNAの損傷を抑える働きがあります。

本来紫外線から体を守る働きをもつメラニンですが、過剰になることが、シミの原因となるのです。

ターンオーバーとシミの関係

本来メラニンは紫外線から体を守る働きがあることは説明しました。メラニンは一度産生されてしまうと、永遠に体内に存在するというわけではなく、皮膚の新陳代謝とともに排出されます。これをターンオーバーといい、ターンオーバーが間に合わなくなると、メラニンが過剰に存在している状態がシミとして認識されます。

詳しくは『シミ対策に押さえておきたいメラニンの働き』をご覧ください。

シミの種類と治療法

シミといってもさまざまな種類があります。老人性色素斑、脂漏性角化症、そばかす、ニキビ跡の色素沈着、女性の肝斑(かんぱん)などがあり、さまざまなことが原因でシミができてしまいます。原因によって適した治療法があり、間違った治療を行ってしまうと、かえってシミを悪化させることにつながります。

シミの治療は、すぐに効果が現れるものや、数か月から年単位で経過を観察する必要があるものなどさまざまです。紫外線が主な原因であるシミであれば、治療後の管理として、普段から紫外線対策をすることが重要になります。紫外線をカットすることでメラニンの産生を抑え、ターンオーバーによってシミを薄くすることが可能となります。

シミ治療にはレーザー治療がよく用いられますが、肝斑と呼ばれるシミであった場合、シミが薄くなるどころか、かえって悪化させてしまうことがあります。このようにシミに適した治療を選択することが大切で、シミの種類、原因を特定し適切な治療を行うことがシミ治療の大きなポイントと言えるでしょう。

スキンケアによるシミ予防

シミは紫外線によるメラニンが主な原因となります。そのため、普段から紫外線対策を行うことが最大の予防法となります。男性の場合、ひげ剃りや過度な洗顔によって、肌のバリア機能が弱くなっていることがあります。男性用のスキンケアや紫外線対策を行い、シミができてしまう前に防ぐことが重要です。

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