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ニキビにワセリンは効くの?
100%油分で構成されているワセリンは、保湿剤として市販され手に入りやすい「お手軽なニキビ薬」として効果があると言われているようです。ここではドクター監修の記事で、ワセリンの効果と正しい使い方について解説します。
ワセリンは市販されている種類も多く手軽に入手できますが、ニキビに効くとも言われているようです。ワセリンの効果と正しい使い方について解説します。
ワセリンはニキビに効くと言われる理由と効果
ワセリンは100%油で構成され、安全性が高く使いやすいのが特徴です。肌の保湿剤としてもおなじみですが、皮膚科でも治療薬のベースとして使われています。大人のニキビは思春期のものと異なり、皮脂の過剰分泌だけでなく肌の乾燥が原因でできることも多いため、肌を乾燥から守ってくれるワセリンはニキビに効くと考えられます。また、成分が油ですから毛穴の汚れを取りやすいという効果もあります。肌の保護をしてくれることでバリア機能が整い、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が正常に戻るというメリットもあります。
また、二の腕によくできるブツブツ、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の治療にはワセリンを含んだサリチル酸ワセリンをベースにした薬が使われます。同様にニキビに似た尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)、いわゆるカミソリ負けもワセリンの保護作用によって傷の治りがサポートされたという例もあります。
炎症を起こす前のニキビにはワセリンがある程度の効果をもたらす可能性はあります。白ニキビや黒ニキビにもワセリンを塗ることで乾燥を防いで、それ以上の発生を抑える効果があります。ワセリンを塗る際は、毛穴が詰まってニキビを悪化させることのないように、薄く塗るようにしてください。また、塗りっぱなしにせず、洗顔時にはよく泡立てた洗顔料でしっかり洗い流すようにしましょう。
ワセリンを塗ると悪化するニキビも
炎症を起こす前のニキビには効果的ですが、赤いニキビにワセリンを塗ると悪化する恐れがありますので控えるようにしてください。炎症を起こした赤いニキビにはアクネ菌が増殖しています。赤いニキビを治すためには毛穴の内側にたまったアクネ菌や皮脂を排出することが大切ですが、ワセリンを塗って毛穴を保護すると嫌気性のアクネ菌がさらに増えてしまうのです。また、アクネ菌は油分を好みますのでワセリンが餌になってしまいます。
ニキビのタイプをよく見極めて、効果的にワセリンを使うようにしましょう。
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