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自分では気づかない!背中のブツブツの治し方

更新日:2023.06.05
公開日:2015.12.25
ドクター画像
この記事の監修者
メンズスキンケア大学編集部

背中は皮脂の分泌が多くブツブツが出来やすい一方、見にくいので自分では症状に気づきにくい部分でもあります。ここではドクター監修の記事で、背中のブツブツとして考えられる主な4つの病気について、その原因と対処法を解説します。

背中のブツブツの原因となる4つの主な病気と、各対処法について解説します。

背中にブツブツができる原因

皮脂の多い背中にできるブツブツは、主に以下のようなものが原因として考えられます。

(1)背中ニキビ(マラセチア毛包炎)

顔のニキビの原因となるアクネ菌と異なり、背中ニキビは「マラセチア真菌」というカビの一種が原因となります。そのため「マラセチア毛包炎」とも呼ばれます。マラセチア真菌が皮脂を分解し、遊離脂肪酸という刺激物質を出すことで皮膚に炎症が起こります。背中はもともと皮脂の多い部分ですが、男性ホルモンによる皮脂の過剰分泌や皮膚の乾燥も関係しています。

(2)あせも

もっとも可能性が高いのは「あせも」です。汗をかいたままにしておくと黄色ブドウ球菌という細菌が増殖するため、免疫反応を引き起こして炎症し、皮膚の表面に赤いブツブツができます。

(3)粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は、垢や皮脂が皮膚の内側にたまってできる良性の腫瘍です。粉瘤の原因や症状については、座ったときに気になるお尻にできた「しこり」の記事をご覧ください。

(4)毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛穴に角質が詰まってブツブツと盛り上がった状態が毛孔性苔癬です。同じ場所にまとまってできますが病気ではなく、生理現象の一つとする説もあります。

背中にブツブツができた時の対処法

それぞれの症状に有効なのは、どのような対処法なのでしょうか。

(1)背中ニキビ(マラセチア毛包炎)

マラセチア真菌はカビの一種ですので、一般的には抗真菌剤を投与します。さらに、患部の保湿を心がけたり、下着や寝具などを清潔に保つことも予防策となります。

(2)あせも

あせもにはステロイド剤が効果的ですが、使用に際しては自己判断をせず、皮膚科で相談してからにしましょう。

(3)粉瘤(ふんりゅう)

良性の腫瘍なので治療しなくても良いですが、炎症を起こしている場合は抗生物質によって患部の細菌感染を食い止めます。治療する場合には、切除手術を行うのが一般的です。

(4)毛孔性苔癬

サリチル酸などで角質を溶かす「ケミカルピーリング」を行います。皮膚が乾燥しないよう、保湿剤を塗ることもあります。

背中をしっかり洗って清潔に保つことがもっとも効果のある予防法です。体が硬くて手が背中に届きにくい方は、毛先がやわらかいボディブラシを使うとよいでしょう。

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