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知っておきたいシャンプーの成分表示の見方と気をつけたい成分

更新日:2020.03.16
公開日:2015.11.30
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この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

成分表示を気にしてシャンプーを選んでいますか?シャンプーにはさまざまな成分が配合されています。その中でもとくに注意したいのが界面活性剤。ここでは医師の監修の元、シャンプーの成分表示の見方と注意したい界面活性剤について詳しくご紹介します。

シャンプーの成分表示の意味と見方

シャンプーだけでなく、化粧品やケア製品など、肌に触れるさまざまなアイテムには「成分表示」が記載されています。この成分表示とは、その製品がどんな成分で作られているのかを記したものです。シャンプーやコスメなどを選ぶ際は、この成分表示をチェックし、どんな成分が配合されているのを見て選ぶことが重要です。

一般的なシャンプーは、薬事法で全成分表示が義務づけられでおり、成分表示は成分の配合量が多い順に記載されています。つまり、上にあればあるほどその成分が多く配合されているということ。シャンプーの場合は「水」の次に表示されているものは洗浄成分(界面活性剤)であることがほとんどです。シャンプー選びにおいて、一番チェックしたい項目がこの洗浄成分(界面活性剤)。どんな洗浄成分(界面活性剤)を使用しているのかによって、シャンプーの質、そして、髪や頭皮への影響も変わってくるので、洗浄成分(界面活性剤)の種類だけは必ずチェックするようにしましょう。

特に気をつけるべき成分とは

前述したように、シャンプー選びにおいて、特に気をつけるべき成分は「洗浄成分(界面活性剤)」です。界面活性剤はシャンプーの種類を分ける要となる成分です。この界面活性剤の種類によって、洗浄力の高さや頭皮への刺激の強さなども違ってきます。

一般的なシャンプーの成分表示を見ると、大抵のものに「硫酸」と記載されている成分が配合されています。これが界面活性剤の名称。硫酸系の中でも特に注意したいのが「ラウリル硫酸Na」と「ラウレス硫酸Na」、そして「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」です。

ラウリル硫酸Na

高級アルコール系シャンプーの代表的な洗浄成分がこのラウリル硫酸Naです。泡立ちがよく、洗浄力がとても高いのが特徴です。ラウリル硫酸Naは石油から作られた界面活性剤でその使い勝手のよさからさまざまなシャンプーの洗浄成分として使用されてきました。しかし、ラウリル硫酸Naは分子の非常に小さい成分だったため、必要以上に頭皮や髪に浸透しやすく、その浸透力の高さがトラブルの元となってしまうことも多かったため、最近ではあまり使用されなくなってきています。

ラウレス硫酸Na

ラウレス硫酸Naはラウリル硫酸Naの分子を大きくし、頭皮や髪への浸透力を抑えたタイプの界面活性剤です。浸透力は抑えてあるものの、洗浄力はそのままなので、頭皮や髪へ与える刺激も強く、ラウリル硫酸Naよりダメージは低いものの、頭皮に必要な皮脂まで洗い落としてしまうので、乾燥や頭皮湿疹の原因となる可能性の高い界面活性剤といえます。また、ラウレス硫酸Naは浸透力を抑えてあるので、カラーリング液やパーマ液の浸透をも妨げ、カラーやパーマの持ちが悪くなるとったデメリットもあります。一般的なシャンプーに多く使用されている洗浄成分なので、頭皮が弱い人やカラーやパーマなどのスタイリングを気にする人は注意が必要です。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは硫酸系の界面活性剤とは違い、植物由来の界面活性剤です。植物由来の界面活性剤であるため、石油系のものよりは刺激はやや弱めといわれていますが、洗濯用洗剤や住居用洗剤の洗浄剤としても使用されている成分ですので、洗浄力はかなり高いことが伺えます。洗浄力の高さはそのまま刺激の強さになるもの。頭皮の弱い人やパサつきやゴワつきといった、髪の質が気になる人は使用を避けた方が無難といえるタイプの界面活性剤といえるでしょう。

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