血行不良でくまが発生するメカニズム

目の下は他の部分と比べて皮膚が薄いため、皮膚の下にある血の色が見えやすく、血流が悪くなると黒ずんだ血液の色が透けて青白く見えます。これが、いわゆる「青くま」です。

血液は通常赤い色をしており、これは赤血球の赤い色素であるヘモグロビンの色です。血液の流れが滞り血液中に酸素が少なくなると、ヘモグロビンは変色し赤黒くなります。この色が皮膚を通して青く透けて見えるのです。

血行不良を起こす原因には、睡眠不足、長時間のパソコン作業による疲れ目、体の冷え、ストレスなどが考えられます。

血行不良でくまができるメカニズムについては、『寝不足で目の下くま（クマ）ができるのはなんで？』もご覧ください。

色白の人や慢性的な冷え性の人は、青くまが特に目立ちやすくなります。また、血行不良は赤くまの一因にもなります。赤くまについては、『目の下のくま（クマ） ～赤くま（クマ）～』をご覧ください。

血行不良によるくまの改善法

青くまは血行不良が原因なので、その改善には血行をよくすることが第一です。血行改善のための方法をいくつかご紹介します。

（1）ホットタオルであたためる

簡単にできる応急処置としては、ホットタオルで目の下をあたためるのがオススメです。

あたためられることにより、皮膚下で収縮していた血管が広がり、酸素をたっぷりと含んだ新鮮な血液が巡るようになります。

（2）マッサージ

マッサージをするときには、筋肉の流れに逆らわず、目の下は「目尻から目頭へ」、目の上は「目頭から目尻へ」と指の腹で行います。皮膚がとても薄い部分ですので、やさしく行いましょう。

（3）入浴

（1）と（2）で、一時的に改善することができますが、やはり全身の血流をよくすることが血行不良対策には欠かせません。熱すぎない、ぬる目のお湯にゆっくり浸かることが、血行改善だけでなくストレス解消にもなります。

（4）睡眠

睡眠不足も血流を悪くする原因です。たっぷりと良質な睡眠をとることも血行改善には重要です。