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体臭が原因で考えられる病気(8)便秘

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.28
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この記事の監修者
聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉達郎

体臭の原因にもなる「便秘」は、女性に多い病気というイメージがありますが、最近は男性にも増えてきており、特に「痙攣(けいれん)性便秘」になる人が多いようです。そこで今回は、痙攣性便秘の特ちょうや原因、予防法などもご紹介していきます。

便秘と体臭の関係

便秘によって長い間、便が腸の中に溜まったままになっていると、悪玉菌が便をエサにして増殖し、発がん物質やアンモニア、硫化水素などの有害物質や、悪臭を放つガスなどが発生するようになります。

これらの有害物質は、腸壁から吸収されて血液の中に入り、全身を巡ってその一部が汗と共に体の外に出てしまうので、体臭を強くする原因になります。

男性に多い「痙攣(けいれん)性便秘」とは

便秘というと、女性に多いというイメージを持ちがちですが、最近では男性にも便秘に悩む人が増えつつあるようです。便秘にはいくつか種類がありますが、男性に多いと言われているのが「痙攣(けいれん)性便秘」です。

これは便を送り出す腸の「ぜん動運動」が、通常よりも活発になり過ぎて、大腸が伸縮し、痙攣したような状態になることで起こります。

腸が痙攣しているときは、便の流れがスムーズに行かず、逆方向に戻ったりもするので、便が大腸に溜まりやすく、コロロした便や細い便ばかりが出ます。このため排便をしても、残便感が残り、スッキリしません。

また、腸のぜん動運動が活発になると、便の水分が吸収される前に排出されてしまい、下痢を起こします。痙攣性便秘は、このような便秘と下痢を交互に繰り返すという特徴があります。

痙攣性便秘の原因

痙攣性便秘の原因となる腸の過剰なぜん動運動は、ストレスや睡眠不足などによる「自律神経の乱れ」によって起こります。自律神経とは、自分が意識しなくても体内で働いている神経のことで、代謝や消化に関連する働きもコントロールしています。

このため自律神経が乱れると、腸の運動が安定しなくなり、過剰になったり、緩慢になったりしてしまうのです。

痙攣性便秘を解消するには、ストレスを溜め込まないようにすることが欠かせません。適度な運動で汗をかく、没頭できる趣味を持つなど、自分なりのストレス発散方法を見つけるようにしましょう。また、自律神経を安定させるためには、生活習慣を見直して、毎日しっかりと睡眠をとることも大切です。

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