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睡眠薬の効果と使用上の注意
不眠症の症状を改善する方法として、睡眠薬の処方があります。睡眠薬にはさまざまな種類があり、医師の指示に従い服用することが大切です。不眠症の種類と睡眠薬のメカニズムや注意点をドクター監修のもと紹介します。
つらい不眠症を改善する方法として、生活習慣の改善と睡眠薬などによる薬物療法があげられます。医師の診断のもと、適切な治療を受けることで不眠症の症状を改善することができます。不眠症の症状が続く場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
不眠症の種類
不眠症とは、なかなか寝つけない、早く目が覚めてしまうなどの睡眠トラブルが1か月以上続いている状態を指します。不眠症の症状により日中の眠気やだるさ、集中力の低下などを引き起こし日常生活に支障をきたすようになります。不眠症は次の4つの症状に分けることができます。
入眠障害
不眠症の中では、もっとも多いタイプだといわれています。不安やストレスが原因となり、なかなか寝つけない症状が特徴です。しかし、一度眠ると朝まで眠ることができます。
中途覚醒
加齢により眠りが浅くなる傾向があるため、高齢者に多い症状です。一度眠りについたとしても、何度も目が覚めてしまうため熟睡した感じがなく、眠気やだるさが残ります。
早期覚醒
高齢者やうつ病の患者に多くみられる症状です。本人が望んでいる起床時間よりも、2時間以上早く目が覚めてしまうのが特徴です。
熟眠障害
神経質な人や高齢者に多い症状です。睡眠時間は確保できているのに眠りが浅いため、熟睡している感覚が得られにくいのが特徴です。熟眠障害の場合は、睡眠時無呼吸症候群や周期性四股運動障害などの他の疾患がひそんでいる場合があります。
不眠症の対策方法
不眠症の対策には、さまざまな方法があります。まずは、生活習慣の改善です。不眠症を引き起こす原因として、体内時計の乱れが考えられます。体内時計を正常に機能させるためには、規則正しい生活を心がけることが大切です。毎日できるだけ、同じ時間に起床して入眠できる生活スタイルを確保することが理想的です。また、眠りにつきやすい環境を整えることも欠かせません。
リラックスした状態になれるように、部屋の明るさや温度などを整えるといいでしょう。他にも、ストレスや不安は不眠の原因となります。日頃からストレスや疲労を溜め込まないように心がけることなども大切です。睡眠のための10か条を紹介します。
健康な睡眠のための10か条
1.睡眠は人それぞれ、翌日の昼間に眠気で困らなければ、それで十分。
2.定期的に運動しましょう。
3.寝室に光や音が入らないようにして、快適にしましょう。
4.眠っている間、寝室を快適な温度に保ちましょう。
5.規則正しい食生活をして、空腹で寝ない、寝る前に水分を取り過ぎないようにしましょう。
6.カフェインの入ったものは、午後3時以降は摂らないようにしましょう。
7.就寝前2時間や深夜の飲酒は止めましょう。
8.就寝前2時間や深夜の喫煙は止めましょう。
9.昼間の悩みを寝床に持ち込まないようにしましょう。
10.眠ろうと頑張らない、夜中に時計を見ないようにしましょう。
「自分でできる『不眠』克服ワークブック、短期睡眠行動療法自習帳」渡辺範夫より
睡眠薬を使用することも
不眠症の症状を改善するために、睡眠薬を使った薬物療法を行う場合があります。不眠症の症状に合わせた薬を使用することで、症状が改善するといわれています。
睡眠薬の効果
医師の指導のもと、不眠の症状に合わせた睡眠薬を使用することで、症状を緩和することができると考えられています。同時に、不眠の原因となる身体的な疾患やストレスなどの心的要因の治療も行うことで、不眠症の症状を改善することができます。
睡眠薬の種類
医師の診断のもと、不眠の症状に合わせて次のような睡眠薬が処方されます。睡眠薬により、メカニズムや効果が異なります。医師とよく相談して、服用するようにしましょう。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
主に処方されているのが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。脳の興奮を抑制する神経伝達物質であるガンマアミノ酪酸の働きを促進させる作用があります。そのため、睡眠作用や不安を緩和させる抗不安作用などが期待できます。医師の指導のもと服用すると、副作用が少ないといわれています。
メラトニン受動体作動薬
メラトニンとは脳にある松果体より分泌されるホルモンで、体内時計を整えて眠りを調整する働きがあります。そのため、メラトニン受動体に働きかけることで眠つきを改善する効果が期待できます。体内時計が乱れている人や、夜勤など不規則な仕事が多い人に向いている睡眠薬です。
オレキシン受容体拮抗(きっこう)薬
オレキシンとは、脳の覚醒を維持する神経伝達物質です。オレキシン受容体を抑制することで、脳の覚醒を抑えて眠りにつきやすい状態へと促します。中途覚醒や入眠障害に効果があるといわれています。
睡眠薬に副作用はあるのか
最近の睡眠薬は、依存性や副作用が少なくなってきたといわれています。しかし、医師の指導のもと適切な量を服用することが大切です。自己判断で薬をやめたり量を増やしたりすることは、危険です。特に、突然睡眠薬をやめると退薬症状や反跳性(はんちょうせい)不眠を引き起こす可能性があります。また、睡眠薬は就寝前に飲むことが大切です。薬を飲んだ後に起きていると、転倒やふらつきを起こすことがあるといわれています。睡眠薬とアルコールの併用は禁忌です。服用する睡眠薬により副作用や注意する点が異なるため、事前に医師から説明を聞くようにしましょう。
睡眠薬の処方は医師に相談を
つらい不眠症の症状を放っておくと、日常生活に支障をきたすことがあります。睡眠薬は必要以上に警戒することはありません。医師と相談しながら正しく使用することで、症状を改善することができます。
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