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毛穴の角栓を溶かすって?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.08.21
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この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

毛穴の角栓を溶かして除去する、という商品をよく見かけますが、どのような仕組みで溶かすのでしょうか。周囲の皮膚への悪影響はないのでしょうか。クレンジングオイルやAHA成分など、角栓を溶かすとされる成分の、溶かす仕組みと使用方法についてご紹介します。

溶かして消し去ることは可能?

毛穴・角栓対策の商品の中には、「角栓を溶かす」と表記されているものが少なくありませんが、実際に角栓だけを溶かして消し去ることは可能なのでしょうか。

じつは、角栓すべてを溶かそうとすると周囲の皮膚まで傷つけてしまう危険性が高いため、多くの商品は、角栓の一部を溶かすことで、毛穴の中から除去しやすくするものなのです。

角栓は何でできているのか

角栓を形成しているのは、酸化した皮脂(脂質)と、古い角質(タンパク質)が混ざったものです。毛穴の中の角質は通常、古くなってはがれ落ちると皮脂によって外に排出されます。

しかし、ターンオーバーが遅れると、角質がはがれずに肌の表面にたまり、皮膚が厚くなって出口である毛穴が狭くなるため、皮脂と角質が排出されにくくなるのです。そのようにして毛穴の中に溜まった皮脂と角質が結びつき、固くなることで、角栓が形成されます。

角栓を溶かすということは、つまり皮脂(脂質)か、古い角質(タンパク質)のどちらかを溶かすということなのです。

角栓を溶かす成分

まず皮脂(脂質)を溶かす代表的な成分は同じ「アブラ」です。クレンジングオイル商品に角栓を除去すると表記されているものは、その仕組みを利用しているのです。

また、角質(タンパク質)を溶かす成分として代表的なのは「AHA」という成分です。AHAとは「アルファヒドロキシ酸」のことで、新陳代謝を促し、角質を取り除く作用があり、エステや美容皮膚科でケミカルピーリングに使われる成分です。フルーツから採取・生成されることが多いため、一般的に「フルーツ酸」とも呼ばれています。

いずれも角栓を溶かし、除去しやすくするには有効な成分ですが、特にAHAは肌への刺激も強いため、もし、使用していて違和感を感じたら、すぐに使用をやめるようにしましょう。また、毎日洗顔で使うのもよくありません。3日〜1週間に1回程度の使用に留めておきましょう。

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