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口臭の改善対策(16)緊張による口臭

更新日:2016.12.09
公開日:2015.03.02
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この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

皆さんは、緊張しているときに、「自分の口臭が気になってくる」という経験をしたことはありませんか?これは気のせいなどではなく、緊張をすると、実際に口臭が強くなりやすいのです。今回は、その原因と対処法をご紹介していきます。

おじぎをする男性

緊張すると口臭が強くなる?

大勢の人の前でスピーチをするときや、重要なプレゼンのときなどに、ふだんよりも口臭が強くなったと感じたことはありませんか?実は私たちには、緊張をすると、口臭が強くなる傾向があり、これには「自律神経」が関係しています。

緊張すると口の中が乾く

唾液の分泌をコントロールしているのは自律神経です。自律神経には、活動的なときに優位に働く「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働く「副交感神経」があり、緊張をしているときは交感神経が活発に働きます。すると唾液の分泌量が低下し、口の中が乾いてくるのです。

唾液には、さまざまな役割がありますが、口の中の汚れを洗い流したり、細菌を殺菌したりして口臭防ぐ作用もあります。このため、唾液の分泌量が低下すると、口の中の自浄作用が弱まって雑菌が増え、口臭が発生してしまうのです。

唾液の種類にも原因が

唾液には、「サラサラした唾液」と「ネバネバした唾液」の2種類があります。サラサラした唾液は口の中を洗浄したり、食べ物を湿らせて飲み込みやすくしたりする作用があり、食事をしているときなど、副交感神経が優位に働いているときに、たくさん分泌されます。

一方、交感神経が優位なときに少量分泌されるのが、ネバネバした唾液です。この唾液には、「ムチン」というネバネバ成分が含まれており、歯の表面や口の中の粘膜の乾燥を防いだり、細菌を絡めとって体内への細菌の侵入を防いだりする作用があります。しかしムチンは、細菌の栄養源にもなりやすいのでネバネバの唾液は、臭いが発生しやすい傾向があります。

緊張したときの口臭対策

緊張して口臭が強くなってきたときは、水やお茶を飲んでリラックスし、口の中をうるおしましょう。緑茶や紅茶、烏龍茶なら抗菌作用や臭い物質を分解する作用がある「カテキン」が豊富なので、とくにオススメです。

また、口の中には、「耳下腺(じかせん)」「顎下腺(がっかせん)」「舌下腺(ぜっかせん)」という大きな唾液腺があるので、唾液腺のマッサージをして、唾液の分泌を促すのも良いでしょう。

●耳下腺:
耳たぶの下あたりに人差し指を当てて、後ろから前へぐるぐる回すように押します。

●顎下腺:
あごの骨の内側のやわらかい部分に親指を当て、耳の下から5 か所くらい順番に押していきます。 

●舌下腺:
両手の親指をあごの真下にそえて、舌を突き上げるように、ぐいぐい押します。

この他にも、口臭は外的な要因によっても引き起こされます。詳しくは「口臭とは」をご覧ください。

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