口臭の改善対策(15)にんにくによる口臭
更新日:2016/12/09 公開日:2015/03/02
にんにくの口臭になるメカニズム
にんにくには疲労回復やスタミナアップなどの効果があるので、疲れが溜まっているときなどに積極的に食べたい食材のひとつです。
そこで気になってしまうのが強烈な口臭。にんにくの臭いは、食事をした直後だけならまだしも、翌日まで残ってしまう場合があるので食べるのを躊躇する時があります。
にんにくの臭いの原因は、「アリシン」という化合物です。これは自生しているにんにくに、もともと含まれているのではなく、にんにくを刻んだり、すり下ろしたりしたときに、にんにくの細胞に含まれている含硫アミノ酸が酵素と結びつくことで生成されます。このアリシンが、体内でさらに分解されて「アリルメチルサルファイド」などのアリル化合物に変化し、あの強烈なニンニク臭になります。
にんにく臭は肺から臭う
にんにくの臭いが厄介なのは、口の中だけではなく、体の中から臭ってしまうことです。
アリル化合物は腸から体内に吸収されると、血液にのって全身をめぐり、肺にまでたどり着いてしまいます。このため、にんにくを食べると、肺から吐き出される呼吸そのものが臭うようになり、臭いの成分が体外に完全に排出されるのに16時間ほどかかります。
にんにくによる口臭対策
にんにくによる口臭を防ぐためには、次の食材が効果的だといわれています。
●牛乳:
牛乳に含まれるタンパク質には、アリシンを包み込む働きがあるので、臭いの成分が腸で吸収されるのを防いでくれるのだそうです。牛乳は食後ではなく、食事の最中に飲んだほうが、口臭予防の効果が高くなるといわれています。
●緑茶:
緑茶には、消臭作用があるカテキンやフラボノイドが含まれているので、ニンニクの口臭予防に効果的だといわれています。緑茶でニンニクによる口臭予防をするなら、食後に、緑茶を飲むようにしましょう。
●りんご:
りんごに含まれるポリフェノールや酵素は、アリシンと反応すると別の化合物を生成するので、ニンニクの臭いを元から絶ってくれるといわれています。ポリフェノールは、りんごの皮に多く含まれているので、ニンニクを食べたあとに、皮ごとりんごを食べると良いそうです。
口臭の対処方法の記事一覧
-
舌苔は口臭の元!その原因とケアする方法
-
口内炎に有効な薬とは
-
口内炎の原因や対処法、市販薬を選ぶときのポイント
-
口内炎の治し方
-
舌にできた口内炎
-
口臭の改善対策(11)タバコによる口臭
-
口臭の改善対策(12)寝起きによる口臭
-
口臭の改善対策(13)コーヒーによる口臭
-
口臭の改善対策(16)緊張による口臭
-
口臭の改善対策(14)口呼吸による口臭
-
歯茎にできた口内炎の治し方
-
口内炎は病院でも治せる
-
口臭の改善対策(3)胃からくる口臭
-
口臭の原因と改善方法
-
口臭の改善対策(1)食生活による口臭
-
口臭の改善対策(2)歯石による口臭
-
口臭の改善対策(4)病院での治療
-
口臭の改善対策(5)腸からくる口臭
-
口臭の改善対策(8)肝臓からくる口臭
-
口臭の改善対策(9)肺からくる口臭
-
口臭の改善対策(10)過激なダイエットからくる口臭