空腹が口臭を強める
ダイエットが口臭の原因になる理由の1つは、唾液の分泌が低下することです。唾液には、口の中の雑菌の増殖を抑える働きがありますが、食事をとらないでいると、分泌されにくくなるので、口の中に雑菌が増えて口臭に結びつきます。
しかし、これはダイエット中に限ったことではなく、空腹時には誰にでも起こることなので、さほど心配することはありません。問題なのは、無理なダイエットを続けて基礎代謝が落ちたことによって起こる口臭です。
基礎代謝の低下による口臭
理想的なダイエット方法は、食事によるカロリーの摂取量を抑える共に、運動をして筋力をつけ、身体の基礎代謝を上げていくというものです。
しかし、極端な食事制限だけに頼る無理なダイエットを続けていると、身体は食べ物からエネルギーを補給できなくなるので、基礎代謝を低下させて極力エネルギーを消費しないようにします。
そして、それでもエネルギーが足りないと、体内にストックしている中性脂肪を燃焼してエネルギーを得ようとします。
しかし、基礎代謝が低下していると血行不良になるので、酸素がうまく運ばれず、酸欠のまま脂肪を燃焼することになります。すると血液中に「ケトン体」という物質が発生してしまうのです。
ケトン体とは、飢餓や糖尿病などで糖が不足したときに、非常用のエネルギーとして使われるもので、甘酸っぱいような独特の臭いを放ちます。
このケトン体が血中に増え、血液と共に体をめぐって肺にまで到達すると、息と共に吐き出され、口臭を強めることになります。
続けられる方法で気長にダイエットに取り組もう
ダイエットによる口臭を改善するためには、基礎代謝を上げることが大切です。そのためには、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を取り入れるのがオススメです。
また、極端な食事制限は口臭だけでなく、リバウンドを招く原因にもなりかねません。
脂っこいものや甘いものを控えめする、夕食は軽めにするなど、無理の無い範囲でカロリーの摂取量を抑え、必要な栄養素をバランス良く摂れるように心がけましょう。
また、口臭は食生活の乱れなどによっても引き起こされる場合があります。詳しくは「食生活による口臭」をご覧ください。
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