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乾燥肌を皮膚科で治療する

更新日:2016.12.09
公開日:2014.10.27
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

セルフケアで乾燥肌が治らない場合は、皮膚科で診療を受け、プロに肌状態を見極めてもらいましょう。重度の乾燥肌であったり、アトピー肌であったりする可能性があります。また、自宅でのスキンケア方法が間違っていないかを、診てもらいましょう。

自宅ケアでは治らない、酷い乾燥肌には

正常な皮膚は、肌のキメが細かく、キレイに整っているところが特徴です。

乾燥肌は、一見肌トラブルがないようにみえますが、皮膚の表面をマイクロスコープなどでみるとキメが不均等で荒く、肌表面がはがれていることもあります。壊れている肌表面からの異物が侵入しやすく、これが原因でますます肌状態が悪化します。

肌の乾燥が酷くて、化粧水や保湿クリームでのケアさえも改善がみられない場合は、皮膚科で治療する以外に改善策が見当たらないかもしれません。

皮膚科へ受診するべき方

・毎年同じところが乾燥する
・かゆみがあり、掻きむしって出血する
・肌に炎症が起きている

皮膚科での治療方法

・カウンセリング

皮膚科では、まず丁寧なカウンセリングからはじまります。プロが肌の状態を見極め、自宅でもできるケア方法があれば教えてくれるはずです。乾燥肌で悩む方の多くは、間違ったスキンケアが原因。ドクターに正しい洗顔方法、推奨している保湿ケア方法を伺ってください。

・保湿剤を処方される

皮膚科でもらえる保湿剤は、「白色ワセリン」「尿素製剤」「ヘパリン類似物製剤」などがあります。いずれも肌に塗布すると、2~24時間の保湿効果を持ち、角質層の水分蒸発を防いだり、外的刺激から肌を守ったりする働きがあります。

・内服薬を処方される

乾燥肌で、肌荒れやニキビができているときに、「ビタミンB2」や「ビタミンB6」が処方されることがあります。皮膚や粘膜の働きを正常に促し、肌が荒れにくい環境へと整えます。

乾燥肌ではなく、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎である可能性もある

診察を受けて、乾燥肌ではなく「アトピー性皮膚炎」だと発覚する方は多数います。また、アレルギー反応を起こして炎症を起こしている方も見受けられます。

アトピーを持つ方が乾燥肌用のケアをしても、一向に肌は改善しないでしょう。アトピーやアレルギーの場合は、その疾患に適した治療法があります。セルフケアで改善しない乾燥肌の方は一度皮膚科を受診してみるようにしましょう。

男性にありがちな乾燥肌については『男の乾燥肌の原因』をご覧ください。

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