ドラッグストアや薬局にいくと、「ワセリン」が並んでいるのをよく見かけますが、ワセリンにはどのような効果があるのでしょうか。今回は、乾燥肌に対するワセリンの効果をご紹介していきます。
全身の乾燥対策に使える「ワセリン」
ワセリンは、鉱物油(ミネラルオイル)からつくられている油で、皮膚に塗ると、バリアのように肌表面をコーティングして、皮膚から水分が奪われるのを防いでくれます。
肌への刺激が少ないため、皮膚科でも使用されており、赤ちゃんから大人まで、安心して使用できます。また、コストパフォーマンスに優れているということも、ワセリンの大きな魅力です。
乾燥肌は肌のバリア機能が低下しているサイン
皮膚の一番外側には、バリア機能を持つ「角質層」があります。バリア機能とは、外部の刺激をブロックしたり、肌内部の水分が蒸発しないようにしたりする力のことです。健康的な角質層の内部は、水分をたっぷり抱えこんだ細胞が整然と積み重なり、細胞と細胞の間を細胞間脂質がぴったりと埋めつくしています。これによって、水分や異物が通過しないようにしています。
ところが、乾燥肌の人の角質層は、細胞の水分保持力が低下しているため、隙間だらけです。このため、肌内部からも水分が蒸発してさらに乾燥したり、異物が肌の中に侵入して肌荒れを起こしたりします。
また、肌は、約28日周期でターンオーバー(肌の生まれ変わり)をくりかえしています。しかし、バリア機能が低下した肌は、それを修復しようとして、ターンオーバーが早まります。しかし、急ピッチでつくられた細胞は不完全なため、大きさや形も不揃いになり、角質層はスカスカのままです。すると、外部からの刺激が肌の奥の方にまで伝わるようになり、ますますターンオーバーが早まるので、いつまでたっても正常な細胞がつくれなくなってしまうのです。
このような乾燥肌から脱却するためには、角質層にうるおいを取り戻すとともに、その水分が逃げないようにして、バリア機能を回復させることが重要です。ワセリンにできるのは、皮膚表面に油分の膜を張ることで、角質層の水分蒸発を防ぐことだけで、角質層自体の水分保持力を取り戻す効果はありません。
ですから、乾燥肌の改善のためにワセリンを使うのであれば、正しいスキンケアで角質層にしっかり水分を与えたあとに、フタをする役割として使うのがもっとも効果的だと言えます。
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