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熱中症とは

更新日:2017.06.07
公開日:2014.08.11
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この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

熱中症とは、日本医師会雑誌によれば、「暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称」と定義づけられています。わかりやすく言えば、室内・室外問わず、暑いところにいることにより何らかの体の不調が出ることです。

熱中症ってなに?

熱中症とは、日本医師会雑誌によれば、「暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称」と定義づけられています。わかりやすく言えば、室内・室外問わず、暑いところにいることにより、何らかの体の不調が出ることです。

熱中症と言うと、暑い屋外で無理な運動をした時などに起こるものだというイメージもあると思いますが、室内で熱中症にかかってしまう人も多くいます。夏に、クーラーがなんらかの理由で効かなくなり、部屋の中で熱中症にかかって亡くなってしまうお年寄りが、毎年ニュースになっています。

熱中症は、ともすると命にかかわる深刻な病気です。まずは熱中症にならないよう予防に努め、もし周りの人が熱中症にかかってしまった時のために、熱中症の症状と対応方法をしっかりと把握しておく必要があります。

熱中症にかかりやすい人とは

熱中症にかかりやすい人は、普段から十分な熱中症対策をしておく必要があります。以下の2つに当てはまる人は、特に熱中症にかかりやすい人です。

(1)高温多湿の環境に長時間さらされている
(2)体温調節機能や発刊機能が未熟、または低下している子どもや高齢者

(1)は屋外で練習をしている運動部の学生や、日中も作業が必要な工事現場の労働者、閉めきった屋内で気温が上がりやすい工場の作業員などが当てはまります。こういった環境にさらされている人は、こまめな水分補給や、濡れタオルや冷却材で体を冷やすなどの対策をするとよいでしょう。

(2)の子どもや高齢者は、室内でエアコンなどで温度調整を行うことと合わせて、外に出る時の対策もしっかり行いましょう。帽子や日傘を使い、できるだけ直射日光を避けるようにし、風通しのよい、ゆったりとした服を来て出かけるようにしましょう。

黒い服は熱を吸収し体温を上げてしまうので、避けた方がよいです。また、そもそも暑い時間帯の外出をできるだけ避けるようにするのも効果的です。暑いと思ったら水分補給もこまめに行いましょう。

熱中症になりやすい時間帯は、紫外線が強い時間帯でもあります。紫外線を浴びるほどコラーゲンが破壊されたり、シミが増えるといった肌の老化が進行しますので、アンチエイジングの観点からも暑い時期の昼間の不要不急の外出はなるべく控えましょう。

熱中症の症状の分類

かつては熱射病、熱疲労、熱痙攣などと、発生した症状による分類がされていましたが、現在では症状の重さによる分類が一般的になってきました。軽症〜重症の順に、I度、II度、III度という風に分類されます。それぞれの症状と対処法を解説します。

I度(軽症):
めまいや立ちくらみ、気分の不快感、手足のしびれ、こむら返りなどが起こります。日陰などの涼しい場所で休憩を取り、水分補給をして体を冷やせば回復します。

II度(中等症)
頭痛や吐き気、嘔吐、体がだるく力が入らないなどの症状が起きます。意識があり、自分で水を飲むことができるようなら、I度と同様に現場での対応で様子をみましょう。しかし、休ませても症状の回復が見られない場合や、自力で水分を摂取できない場合は、速やかに近くの医療機関に搬送する必要があります。

III度(重症)
意識障害(呼びかけても返事がおかしい、意識がない)、体の痙攣、手足の運動障害(まっすぐに歩けない)、体が高温になっているなどの症状があると、重度の熱中症の疑いがあります。少しの判断の差が命にかかわる危険性がありますので、こういった症状が出たら、現場で対処しようとはせず、すぐに救急車を呼び、救急医療を行っている医療施設に搬送しましょう。

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