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熱中症にかかった場合の応急処置

更新日:2017.06.07
公開日:2014.08.12
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この記事の監修者
オザキクリニック 理事長・羽村院 院長 小﨑有恒

もし一緒にいる人が熱中症に罹ってしまったら、迅速な応急処置が必要です。意識障害など、少しでもおかしいな、と思うところがあれば救急車を呼ぶべきですが、それでも救急車が到着するまでの間、現場でできることがあります。

熱中症は、迅速な応急処置が必要

もし一緒にいる人が熱中症に罹ってしまったら、迅速な応急処置が必要です。意識障害など、少しでもおかしいな、と思うところがあれば救急車を呼ぶべきですが、それでも救急車が到着するまでの間、現場でできることがあります。

涼しい場所へ移動させ、水分を摂らせるくらいは誰でも知っていると思いますが、より効果的な処置方法を知っていれば、より迅速な回復、症状の沈静化が図れます。

涼しい場所へ移動し、安静に!

熱中症になってしまったら、まずは涼しい場所へ移動させましょう。近くにエアコンの効いた室内があれば一番よいですが、もしなければ日陰へ移動させます。移動させたらシャツのボタンやベルトを外すなどして衣服をゆるめ、仰向けに寝かせます。

寝かせる時は、枕やクッションなどを使って30センチほど足を高くして寝かせるようにしましょう。体が熱くなると、血管が広がって血圧が下がり、脳に十分な血液が運ばれなくなってしまいます。足を上げて寝かせることで脳への血流を確保してあげるわけです。

体をしっかり冷やす

涼しい場所へ移動し、安静にさせたら、体温を下げる処置を施しましょう。濡れタオルや、保冷剤をタオルで巻いたものなどを体に当てます。タオルがなければ衣服などを使用しましょう。さらに、扇風機やうちわを使って風を送り、体を冷やします。

濡れタオルなどで体を冷やす時は、首筋や脇の下、大腿部(太もも)に当てると効果的です。これらの場所には大きな血管が皮膚の表面に近いところを通っていますので、冷やせば体中に冷えた血液を送ることができます。まずはこれらの場所を重点的に冷やし、タオルの数に余裕がある場合は、他の場所も冷やすようにすれば完璧です。

水分補給もしっかりと

意識がはっきりとしており、水が飲める場合は水分補給をさせましょう。飲ませるものは、ただの水よりも薄い食塩水やスポーツドリンクの方が水分の吸収率が高く、効果的です。食塩水を作るなら、水1リットルに対し塩は5グラム程度をよく溶かすようにします。

水分補給が必要だからといって、間違っても、熱中症の人にコーヒーや紅茶などのカフェインの入った飲み物を飲ませてはいけません。カフェインには利尿作用があるので、飲ませると逆に体の水分が外に出てしまいます。もし、食塩水やスポーツドリンクが用意できなければ、何も入っていない水や、カフェインの入っていない麦茶などを飲ませましょう。

意識が朦朧として自分で水を飲めない場合や、意識がまったくない場合は、水を飲ませると気管に入り込んでしまい呼吸困難に陥ってしまう可能性がありますので、無理に飲ませてはいけません。上記の処置を施し、落ち着いて救急車の到着を待ちましょう。

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