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育毛の促進に欠かせない栄養素とは?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

栄養が不足すると、真っ先に栄養がいかなくなるのが末端部位の髪。髪の健康的な成長のためにも、意識的に摂取したい栄養素があります。ドクター監修のもと、育毛を促進させる栄養素や摂取時の注意点についてご紹介します。

栄養不足が髪の健康を損なう

栄養が不足すると、真っ先に影響を受けるのが爪や髪などの生命維持に直接関係ない部位です。体内にとりこまれた栄養素はまず生命維持に必要な部位に送られ、その他の部分は後回しになります。つまり、栄養が不足すると、髪にはほとんど回ってこないということです。そのため、育毛のことを考えるのであれば、まずは体の健康を考えることが大切です。バランスの良い食生活をこころがけ、必要な栄養素はきちんと摂取するようにしましょう。

育毛を促進させる栄養素

髪の発育には体の健康が大切と述べましたが、より健康で美しい髪を育てるには、髪に必要な栄養素を意識的に摂取することも必要です。以下に、髪を形成する主な栄養素についてご紹介します。

●必須アミノ酸
アミノ酸は、毛髪を構成するケラチンというタンパク質を形成している栄養素です。よって、アミノ酸が不足すると、髪をつくる材料がなくなってしまいます。特に毛髪に多く含まれるアミノ酸に、シスチンがあります。これは、メチオニンという必須アミノ酸からも合成されるのですが、必須アミノ酸とは体内で合成されず食事から摂取するしかないアミノ酸のことなので、育毛のためにはしっかり摂取する必要があります。

必須アミノ酸を多く含む食材:卵・乳製品・豆類・肉・魚など。

●亜鉛
亜鉛は髪の主成分であるケラチンを合成するために欠かせない栄養素です。そのため、亜鉛が不足するとケラチンの合成に不具合が生じ、丈夫な毛髪がつくられなくなってしまいます。

亜鉛を多く含む食材:生牡蠣・豚レバー・牛肉・うなぎ・海藻など。

●ビオチン
ビタミンB群の一種であるビオチンには、皮下組織の毛細血管を太くし血行を促す作用や、頭皮の新陳代謝を助ける働きがあるとされています。血流がスムーズになることで、毛根に栄養が届きやすくなり、頭皮の新陳代謝が活性化されることで、健康な頭皮を保つことが可能になると考えられています。

ビオチンを多く含む食材:レバー・大豆・ローヤルゼリー・いわし・くるみなど。

●ビタミンB2・B6
ビタミンB2は、過剰な皮脂分泌の抑制作用や頭皮の新陳代謝を高める働きが期待されています。また、B6は、ケラチンの合成に欠かせない亜鉛の働きをサポートするといわれています。

ビタミンB2を多く含む食材:レバー類(牛、豚、鶏)・うなぎ・牛乳など。
ビタミンB6を多く含む食材:牛レバー・かつお・まぐろ・バナナなど。

上記のような育毛効果が期待できる栄養素は積極的に摂取していきたいところですが、髪によい栄養素をたくさん補給したからといって劇的な変化が見込めるわけではありません。また、そればかり摂取していては、栄養のバランスが偏ってしまいます。先にも述べたように、髪は体の一部である以上、健康的に育むには体の健康が不可欠です。健康のために必要な栄養素をバランスよく補給し、そのうえで髪によい栄養素を意識して摂り込むことが、育毛にとって理想的な食事となることを忘れないようにしましょう。

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