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ケアが大変!顔の乾燥の原因と対策

更新日:2016.12.15
公開日:2015.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

いろいろ保湿ケアをしていても、顔の乾燥がくりかえし起きるという人は、肌の奥にある細胞そのものに問題があるのかもしれません。今回は、くりかえされる顔の乾燥の原因とその対策方法をドクター監修のもと、ご紹介していきます。

あれこれと肌の乾燥対策をやっているのに、顔がカサついたり、つっぱり感が出たりするという場合は、一体なにが原因なのでしょうか。今回は、そんなふうにくりかえされる顔の乾燥の原因と対策についてお話していきます。

くりかえす顔の乾燥その原因とは?

顔の乾燥がくりかえされるのは、度重なる肌へのダメージが原因です。肌は、上から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層でできており、表皮のもっとも外側には、肌の内部から水分が蒸発するのを防いで、バリアの役割をする「角質層」があります。

角質層の中には、水分をたっぷりと抱えこんだ角質細胞が、レンガのように何層にも積み重なり、その細胞と細胞の間を、セラミドなどの「細胞間脂質」がぴったりと埋め尽くすことで、強固なバリア機能を維持しています。ところが、乾燥肌の人は、この角質層が乾いてスカスカの状態になっているため、肌内部の水分も蒸発し、肌がすぐに乾燥してしまうのです。

では、なぜ角質層は、スカスカになってしまうのでしょうか。くりかえす乾燥肌の人は、その原因が、表皮の底にある「基底層」にあります。基底層とは、角質細胞をつくる工場のような場所です。そのため、基底層の細胞そのものがダメージを受けていると、正常な角質細胞を生みだすことができず、角質層の中に隙間ができてしまうのです。

乾燥肌のケアというと、何よりもまず「保湿」というイメージがありますが、このように肌の内部構造が乱れた乾燥肌の場合は、いくら肌表面をうるおしても効果がありません。基底層の細胞を修復し、肌の内部構造を正常化することが大切です。

乾燥肌に悩まされている人は、それが慢性的なものかどうかを確認してみましょう。冬になると肌が乾燥するという場合は、空気の乾燥が原因の季節的(一時的)な乾燥肌です。しかし、冬に限らず、年中乾燥が気になるという人は、生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなどで、基底層の細胞がダメージを受けている可能性があります。

顔の乾燥を改善する対策方法

慢性的な乾燥肌

スキンケアの見直し…低刺激な洗顔料に変え、しっかり泡立てた泡でやさしく汚れを浮かすように洗顔する(ゴシゴシこすらない)ように心がけ、熱いお湯ではなく水やぬるま湯で洗い流しましょう。また、洗顔後は、化粧水だけでなく、保湿美容液や乳液も使って、しっかり保湿ケアを行いましょう。

生活習慣の改善…肌細胞を再生させるには、質のよい睡眠と栄養バランスの整った食生活が欠かせません。また、ストレスやタバコは肌にダメージを与えるので要注意です。

季節的な乾燥肌

湿度に注意…部屋の湿度は40〜60%程度が理想とされているので、乾燥する季節は、加湿器などを使って、部屋の湿度を調節するようにしましょう。

保湿ケア…乾燥が気になる時期は、しっかり保湿ケアを行いましょう。保湿効果の高いセラミドなどが配合された美容液を使うのがおすすめです。また、朝はバタバタしていて保湿ケアがおろそかになる人もいるかもしれませんが、日中の乾燥を防ぐためには、朝の保湿ケアが重要です。

顔の乾燥は、一朝一夕のケアで改善するものではなく、根気よく続けていくことが重要です。

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