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カミソリ負けとは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.03.31
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この記事の監修者
さやか美容クリニック・町田 院長 皆木靖紀

カミソリ負けとは、髭やすね毛などの体毛をカミソリで剃った後に、肌に起こる炎症のことです。切れ味の悪いカミソリを使うことや逆剃りを行うとカミソリ負けを起こしやすくなります。また、細菌による尋常性毛瘡というカミソリ負けも要注意です。

カミソリ負けとは

カミソリ負けとは

カミソリ負けとは、髭やすね毛などの体毛をカミソリで剃った後に肌に起こる炎症のことです。

では、具体的なカミソリ負けが起きてしまうメカニズムとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、カミソリ負けの起こり方とその症状についてご説明します。

肌についた細かな傷によるカミソリ負け

カミソリを当てた後の肌の角質層には細かな傷がつきます。その傷が原因のヒリヒリした状態・痛み・かゆみ・赤み・湿疹などを総称してカミソリ負けと呼びます。

このカミソリ後の肌の細かい傷は治るのに数日かかるのですが、髭は毎日剃るものなのでカミソリ負けの症状が悪化しやすいのです。

錆びたり欠けたりといった切れ味の悪いカミソリを使ってしまうと肌に傷がつきやすくなってしまいますので、このカミソリ負けを起こしやすくなります。

また、髭などの生えている方向と逆方向にカミソリを入れる「逆剃り」も、カミソリへの抵抗力が増え、肌ごと毛を持ち上げてしまい肌を傷つけやすくなってしまいます。ですが、髭などをしっかり根元まで剃るためには逆剃りも必要になります。

剃り残しをなくしたい場合もいきなり逆剃りから入るのではなく、まずは毛の生えている方向に沿ってカミソリを入れ、剃り残しのみ逆剃りを行うのがよいでしょう。

ただし、逆剃りはどうしても肌への負担がかかってしまいますので、肌の弱い方は注意が必要です。

細菌によるカミソリ負け

カミソリ負けで赤いぶつぶつができてしまった時は、細菌が原因の「尋常性毛瘡」の可能性が高いです。

尋常性毛瘡とは、あごや鼻の下など髭の太い部分に起こりやすいカミソリ負けです。カミソリをした後の細かな傷から細菌が毛包(毛穴の中の毛根を取り囲んでいる部分)に入り込み、炎症を起こします。

これを毛包炎と言い、特にカミソリで髭などを剃ったことで起こるものを「尋常性毛瘡」と呼ぶのです。

尋常性毛瘡の原因となる細菌はブドウ球菌で、睡眠不足やストレスが溜まっている状態、また、糖尿病などの基礎疾患があると起こりやすいと言われています。

カミソリの切れ味が悪いことや逆剃りに加え、カミソリが汚れていたり、カミソリ後の肌が不衛生であったりした場合にはこのカミソリ負けが起こりやすくなってしまいます。

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