カミソリ負けを治療するなら皮膚科が一番
どんな病気にも当てはまることですが、費用や時間のことを考えなければ、最もよい治療法は「医師に診てもらうこと」です。カミソリ負けも例外ではありません。
カミソリ負けを治すなら、皮膚科へ行きましょう。皮膚科では、まずカミソリ負けの患部を検査して原因を突き止め、それぞれの症状に合った治療法を行ってくれます。
カミソリ負けの検査
カミソリ負けは、正式には「尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)」と言います。カミソリによりできた皮膚の小さな傷から、皮膚常在菌である黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が侵入して起こり、赤いブツブツが現れます。
同じような症状でも、稀に細菌ではなく白癬菌(はくせんきん)やカンジダ菌などのカビの仲間が原因となることもあり、それぞれ白癬性毛瘡(はくせんせいもうそう)、カンジダ性毛瘡と言います。これらの場合、治療法も異なってきます。
皮膚科では、カミソリ負けと思われる発疹には、顕微鏡検査を行います。実際に発疹の膿を採取し、顕微鏡で菌の種類を検出します。
皮膚科でのカミソリ負けの治療
皮膚科でのカミソリ負けの治療には、内服用の抗菌薬か、外用の抗生剤が処方されることが多いです。カミソリ負けは細菌による炎症ですから、菌を殺すための薬が処方されるわけです。
ただし、抗菌薬や抗生剤は、長期にわたって使っていると細菌が耐性を持ってしまい、効かなくなってしまうリスクがありますので、応急処置のための薬と考えた方がよいでしょう。
また、肌のコンディションが悪いと、カミソリを使った時に傷がつきやすくなり、カミソリ負けを起こしやすくなります。肌のコンディションが悪いと判断されれば、ビタミンCなどのビタミン剤が同時に処方されることもあります。
生活習慣の乱れにより、肌のコンディションが低下していると判断されれば、生活習慣改善のためのアドバイスをしてくれることもあるでしょう。
カミソリ負けしても、病院で処方してくれる抗菌薬や抗生剤を使っていれば安心、と考えるのではなく、普段から肌のコンディションや細菌に対する免疫力を損なわないよう、食事の栄養バランスや生活習慣に気を配る必要があります。
また、カミソリ負けを引き起こさないためには、正しい髭剃りも重要です。詳しくは「T字カミソリでの正しい髭剃り方法」をご覧ください。