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乾燥肌に有効なワセリン。副作用とかないの?
ワセリンは、刺激が少なく、赤ちゃんから大人まで使える保湿剤といわれていますが、本当になにも害がないのでしょうか。今回は、ワセリンの副作用の有無についてご紹介していきます。
ワセリンは、皮膚科でも保湿剤として扱われており、乾燥対策に有効とされています。でも、本当にワセリンは、誰でも安心して使えるものなのでしょうか。今回は、ワセリンの副作用があるかどうかについてお話していきます。
乾燥肌の万能アイテム「ワセリン」の副作用
結論から言うと、ワセリンには、副作用がないと言っても過言ではありません。
しかし、ワセリンは誰でも安心して使えるとは言い切れません。というのも、肌がどんな物質に反応するか、人によって違うからです。ワセリンは刺激が少ないですが、人によっては「接触性皮膚炎(かぶれ)」を起こす可能性があります。
また、皮膚表面にある角質層にワセリンが溶けこむと、角質層内で水分を保持している「セラミド」や「天然保湿因子(NMF)」の働きを阻害する可能性があります。
ワセリンでニキビが悪化する危険性も…
ワセリンは、保湿のためだけでなく、肌荒れや手足のヒビ・アカギレなどがある場合に、皮膚を保護するために使われることもありあます。このため、ワセリンを万能な軟膏のように考えている人もいるようですが、ニキビに塗る場合は、十分な注意が必要です。
ニキビは、皮脂や古い角質が毛穴を塞ぎ、そこにアクネ菌が繁殖して炎症を起こした状態ですが、炎症を起こしているニキビにワセリンを塗ると、毛穴を余計に塞いでしまい、炎症を悪化させる恐れがあります。
アクネ菌は、油分を餌にし、空気に触れない場所を好みます。そのため、ニキビにワセリンを塗るとニキビが悪化してしまう可能性が高まります。また、ニキビの炎症が長引けば、それだけニキビ跡も残りやすくなります。ですから、炎症を起こして赤くなっているニキビには、ワセリンを使わないようにしましょう。ただし、炎症を起こす前の初期ニキビには、ワセリンが効果を発揮するという説もあります。
ワセリンで紫外線の吸収が素肌の4倍に!
ワセリンを塗ると、「油焼け」するという話を耳にしたことはないでしょうか。これは、ワセリンに含まれる不純物が、紫外線に反応して色素沈着を起こすからです。
ただし、ワセリンで油焼けするというのは、もう随分昔の話です。ワセリンは、石油を精製して(不純物を取り除く)つくる「鉱物油」でつくられていますが、戦後間もない頃は、鉱物油の精製技術が低かったため、ワセリンにも多くの不純物が混じっていたのです。
しかし、現在では、精製度の高い鉱物油を使用しているため、油焼けの心配はありません。それでも何となく不安という人は、ワセリンの中でも、精製度の高いものを使用するとよいでしょう。ワセリンには、純度の違いによって「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」の3種類があり、白色ワセリン→プロペト→サンホワイトの順で純度が上がっていきます。
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