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脂性肌の男性に有効な改善方法とは?
脂性肌の原因は、肌のバリア機能を損なってしまうような過剰な洗顔と、ベタつきを嫌って保湿ケアをしないことにあります。ここでは脂性肌を改善するための正しい洗顔方法や保湿ケアなどについて、ドクター監修のもとご紹介していきます。
そもそも脂性肌とは?男性は脂性肌になりやすい?
肌質は大きく分けると脂性肌・乾燥肌・混合肌・普通肌の4つのタイプがありますが、なかでも男性に多いのが脂性肌ではないでしょうか。
脂性肌とは簡単に説明すると、なんらかの原因で皮脂が普通よりも過剰に分泌されてしまっている状態のことです。皮脂の分泌には男性ホルモンが影響しているので、女性に比べて男性は皮脂分泌量が多く、脂性肌になりやすい傾向があります。
脂性肌の特徴は
このタイプの肌の人は、皮脂分泌が特に盛んなTゾーンを中心に肌のテカリが目立ちます。また皮脂を分泌する皮脂腺は毛穴と1セットになっているため、皮脂分泌が多いと皮脂腺が大きくなり、毛穴が目立ちやすくなります。さらに、ニキビなどの吹き出物ができやすいのも特徴です。
男性の脂性肌は30代に多い?
男性の場合は30代に皮脂の分泌量のピークを迎えます。しかし、中年男性のことも「脂ぎったオジサン」というような言い方をよくされます。実は男性の場合、思春期から60歳近くまで皮脂の分泌量がずっと多いままなのです。ですから男性は、年齢に関係なく「脂性肌」の人が多い傾向があります。
男性の肌は水分量が少ない
男性の肌のもう1つの特徴は、水分量が少ないということです。男性は女性に比べて、もともと肌の水分量が少ない傾向があります。さらに、ベタつきを取るために肌をゴシゴシこすって洗ったり、洗浄力が強い洗顔料を好んだりしがちです。
脂性肌のチェック方法
脂性肌かどうかは、朝、洗顔をしたあとの肌の状態から判断することができます。いつも通りに洗顔をしたあと、化粧水や乳液などをなにもつけず、20〜30分ほど放置してみましょう。
洗顔をしたあとになにもつけずにいると肌がつっぱってくるものですが、脂性肌の人は20分以内につっぱり感がなくなります。そして、鏡で顔を確認してみるとテカりがあるなど脂が浮き出てきているのが特徴です。
まずは洗顔方法の見直しを
肌のベタつきが気になると、豪快にゴシゴシと顔を洗ってサッパリしたくなります。でも、そんな洗顔方法が皮脂の分泌を過剰にする原因になっているのをご存知ですか?
皮脂の分泌が過剰な「脂性肌」の改善には、洗顔方法を見直すことが欠かせません。
刺激の強い洗顔料を使っていませんか?
脂性肌の人はベタつく肌をサッパリさせるために、メントール成分やスクラブ入りの洗顔料を使うことが多いのではないでしょうか。
しかし、こういった洗顔料は洗浄力や刺激が強すぎて肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮脂の分泌を活発にしてしまいやすいのです。顔を洗った後に肌のつっぱりを感じる時は、皮脂を落とし過ぎていると考えられます。もっと低刺激でマイルドな洗顔料を使うようにしましょう。
肌自体に刺激を加えていませんか?
また、顔を洗う時に指に力を入れてゴシゴシと肌をこすっていませんか?
私たちの肌には肌の水分を保持したり、外部から異物が進入するのを防いだりするバリア機能があります。このバリア機能を果たしているのが肌の一番表面にある「角質層」という、とても薄い膜と、それをコーティングしている皮脂膜です。
肌を強くこすると、その摩擦でバリアがはがれるため、肌は皮脂の分泌を増やすことでバリアの機能を補おうとします。そうならないように、洗顔をする時は指で汚れをこすり落とすのではなく、泡でやさしく汚れを浮かすようにして洗うようにしましょう。泡立てるのが苦手な人は、泡立てネットを使うのがおすすめです。
正しい洗顔のポイントや手順については、『脂性肌の男性の正しい洗顔方法とは?』をご覧ください。
洗顔後はしっかりと保湿ケアを
洗顔後は、なるべく早く保湿ケアをすることが大切です。「脂っぽいからなにもつけなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、ベタつきはうるおいではありません。むしろ乾燥しているからこそ、それを防ぐために余分な皮脂が分泌されているのです。
基本のスキンケアを理解しましょう
スキンケアでは汚れや余分な皮脂を洗い流す「洗顔」、化粧水や美容液で肌を整えて水分を補う「保水」、与えた水分を乳液やクリームなどでしっかり蓋をして閉じ込める「保護」という3つのステップが基本となります。
「洗顔」の次のステップは化粧水をつけて「保水」すること。肌がうるおうだけでなく、その後につける美容液や乳液などがより浸透しやすくなるのです。
化粧水にはさまざな種類のものがありますが、肌のベタつきが気になる人は保湿を目的としていてサッパリしたつけ心地のものを選ぶとよいでしょう。
また、セラミドやアミノ酸を配合した保湿美容液もおすすめです。セラミドとは角質層の水分量を保持する「角質細胞間脂質」の成分の1つで、アミノ酸は「天然保湿因子」の成分の1つです。
化粧水の選び方や正しいつけ方は、『男性の脂性肌にオススメの化粧水とは?』をご覧ください。
美容液については、『脂性肌の男性にいい美容液とは?』をご覧ください。
過剰な皮脂の分泌を正常に戻すには、角質層の水分量を増やす必要があります。そこで重要になってくるのが最後のステップの「保護」です。
化粧水や美容液をつけただけでは水分が蒸発してしまうので、それらの有効成分を肌にとじこめるために、クリームや乳液でしっかりと蓋をすることが大切です。
しかし、脂性肌の人があまり油分の多い乳液やクリームを使うと、ニキビの原因になることもあります。さっぱりタイプと記載されているものやウォーターベースのものなど、さらっとしたつけ心地のものを使うとよいでしょう。
乳液の選び方や正しいつけ方は、『脂性肌の男性が使用すべき乳液とは?』をご覧ください。
クリームの選び方や正しいつけ方は、『脂性肌の男性こそクリームが必要』をご覧ください。
こんなタイプの脂性肌もあります
肌表面はテカっているのに肌内部は乾燥している「脂性乾燥肌」
「脂性乾燥肌」という言葉を聞いたことがありますか?脂性乾燥肌とは、別名「インナードライ」とも呼ばれます。これは肌の表面は脂浮きしてテカテカしているのに肌内部は水分がとても少なく乾燥している肌のことです。最近ではこういった肌質の人が徐々に増えてきているといわれています。
脂性乾燥肌を改善するには、基本のスキンケアに加えて紫外線対策をすることも大切です。日焼け止めはベタつきそうなので使うのに抵抗を感じるという男性も多いかもしれませんが、最近ではサラっとしたつけ心地で男性でも使いやすい日焼け止めがたくさん販売されています。
脂性肌にニキビができたときは
「ニキビ」とは、毛穴が古い角質や皮脂によって塞がれ、そこに「アクネ菌」という肌の常在菌が増殖してしまい、炎症を起こしている状態です。皮脂の分泌が多い「脂性肌」の人は、毛穴に皮脂がつまりやすいので、ニキビになりやすい傾向があります。
ニキビができているときは、肌を清潔に保つことが大切です。さらに洗顔をしたあとは、必ず保湿ケアを行いましょう。油分を使っていない「オイルフリー」の化粧品や、毛穴づまりが起こりにくい成分でつくられた「ノンコメドジェニック」の化粧品を使うとよいでしょう。
脂性肌の治療は病院でも受診できる
自分なりに洗顔方法や保湿ケアを変えてみてもなかなか肌状態が改善しないという場合は、病院で受診してみるのもよいでしょう。
病院では肌の状態を診て、スキンケアの指導やケミカルピーリング、ビタミンC導入、フォトフェイシャルなどの治療を受けることができます。
病院での脂性肌治療について、詳しくは『脂性肌の病院での治療方法』をご覧ください。
生活習慣も改善を
皮脂の分泌は男性ホルモンの作用によるものですが、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣などが続くと自律神経が乱れてホルモンのバランスが崩れ、過剰に皮脂が分泌されるようになります。
ストレスを受けても上手く発散できるように、自分なりのストレス解消方法を見つけるようにしましょう。
肌のコンディションは、食べ物とも深く関係しています。身体の内側から脂性肌にアプローチしていくために、積極的に摂取したい栄養素には、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。
具体的な食材やポイントについては、『脂性肌にいい食事』をご覧ください。
また、肌の再生は寝ている間に行われますが、特に睡眠に入って最初の3時間が成長ホルモンの分泌がもっとも多くなる時間帯だと言われています。最初の3時間でぐっすりと熟睡できるように、眠りやすい環境を整えましょう。スムーズに眠りにつくためには、眠る1~2時間前から脳をリラックスさせることも大切です。
脂性肌を改善しましょう
男性の中には脂性肌に悩まされている人もいるでしょう。そんな方はここで紹介した肌の手入れ方法を試してみて、過剰な皮脂の分泌を抑えるようにするといいかもしれません。
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