いぼ治療にヨクイニン(ハトムギ)が効く理由
更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31
- この記事の監修ドクター
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医療法人浩聖会 セイコメディカルビューティクリニック 理事長
曽山聖子先生
ヨクイニンの効果とは?
いぼ治療には、「ヨクイニン」という内服薬が利用されることがあります。ヨクイニンとは、ハトムギの皮を取り除いた種子を原料にした生薬のこと。ハトムギは、昔から肌をきれいにするといわれており、化粧品の成分としても利用されたりしますが、これは、ハトムギに、「コイクノライド」と呼ばれる成分が含まれているからです。
コイクノライドは、ハトムギ特有の成分で、新陳代謝を高める効果があるといわれています。特に、皮膚の角質細胞の代謝を活発にし、排膿や解毒を促進させるそうです。このためヨクイニンは、いぼだけでなく、ニキビやアトピー性皮膚炎、肌荒れ、二の腕のブツブツなどにも効果があり、肌を滑らかにするといわれています。
ヨクイニンのエキスを配合した内服薬は、錠剤タイプのものや顆粒タイプのものが市販されていますが、いぼ治療のために、病院で処方された場合は、保険が適用されます。気になる人は、皮膚科医に相談してみると良いでしょう。
ヨクイニンの注意点
ただしヨクイニンは、漢方薬にも使われる生薬なので、西洋医学の薬のように、即効性があるわけではありません。長期的に服用することで、徐々に効果が現れてくるというタイプの薬です。このため皮膚科では、ヨクイニンを単独で使うというよりも、液体窒素でいぼを凍結させて除去した際に、治療期間の短縮や再発を防ぐために、補助的に利用されることが多いようです。また液体窒素療法は、激しい痛みをともなうので、内服薬で痛みのないヨクイニンを子供のいぼ治療に使ったりすることもあるようです。
ヨクイニンの副作用
ヨクイニンは、天然成分で構成されているので、体にやさしい薬です。このため基本的には、副作用があまりないといわれていますが、まれに、蕁麻疹や発疹、胃の不快感、下痢などの症状が出る人もいるようです。服用後に上記のような副作用が現れた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
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