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意外と見られている口元の乾燥対策

更新日:2016.12.09
公開日:2015.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

意外と目立ちやすい口周りのカサカサ。口元はデリケートなので、冬場になると乾燥に悩まされている人が多いと思います。そこで今回は、ドクター監修のもと、口周りの乾燥対策をご紹介していきます。

寒い時期になると、乾燥しやすいパーツの1つに「口元」があります。口元は、意外とひと目につきやすく、顔の印象を左右する部分です。男性といえども、口元が乾燥でガサガサになっているのは、あまり見栄えのよいものではありません。そこで今回は、口元の乾燥対策をご紹介していきます。

口元はなぜ乾燥しやすいのか?

肌にとって快適な湿度は、60〜75%といわれており、それを下回ると、肌の水分が蒸発して乾燥しはじめます。このため、平均湿度が60%を下回る12月〜4月は、乾燥が特に目立ってきます。

しかし、顔のほかの部分は、それほど乾燥していないのに、口元だけがやけに乾燥するという経験はないでしょうか。口の周りだけが特別に乾燥する主な原因には、次のことが考えられます。

角質層が薄い

唇は、肌と粘膜の境界線のようなパーツのため、ほかの部位のように、皮脂の分泌ができません。また、肌表面でバリアの役割をする角質層も極めて薄くできているため、もともとデリケートで乾燥しやすいのです。

摩擦が多い

食べたり、飲んだり、おしゃべりしたりと、唇を使う機会は多く、それだけ汚れたり、濡れたりしやすいパーツです。そのため、ティッシュなどで拭うことが多く、そのたびに摩擦が起こって傷んでしまいます。

保湿ケア・基礎化粧品の塗り漏れが発生しやすい

凹凸が多い口周りは、洗顔後の保湿ケアの際に、塗り漏れが発生しがちです。しかも、せっかくつけた保湿化粧品も、食事の際などに、拭き取られてしまうことが少なくありません。

また、口の周りを舌でなめることによって起こる「舌なめ皮膚炎」や、バリア機能が低下して肌が刺激に弱い状態になっている「アトピー性皮膚炎」など、口元の乾燥の原因が皮膚疾患というケースもあります。

口元が乾燥すると、浅くて細かい「ちりめんジワ」ができやすいので注意が必要です。また、口元が乾燥して、粉をふいたような状態になることがありますが、これは、本来であれば、垢となってはがれ落ちるはずの古い角質が、肌に残ったままになっているため、白い粉のように見えています。

口元の乾燥を予防するには?

口元の乾燥を予防するためには、スキンケアと生活習慣を見直すことが重要です。スキンケアでは、熱いお湯で洗顔をしたり、洗顔のときにゴシゴシこすったり、何度も繰り返しパッティングしたりするのは止めましょう。それだけでも、乾燥トラブルがだいぶ改善します。

カサカサになってしまった口元の乾燥対策

すでに口元がカサカサになってしまっている場合は、ベビーオイルを使ったスペシャルケアが効果的です。やり方は、洗顔をしたあとの口元に、まずベビーオイルを適量塗ってから、ふだんどおり、顔全体に化粧水を塗ります。その後、口元をラップで覆い、さらにその上から顔全体に蒸しタオルを乗せます。蒸しタオルが冷えるまで、しばらくそのままにしておいたら、最後に美容液や乳液を使って保湿ケアします。

また、口元の乾燥を改善するには、スペシャルケアだけでなく、前述した通り、毎日の洗顔をやさしく、ていねいに行うことも大切です。

さらに、紫外線のダメージは、肌を乾燥させるので、しっかり紫外線対策もしましょう。口の周りは、食べたり飲んだりしたときに、つい拭ってしまいがちなので、口周りは日焼け止めをこまめに塗り直すのがポイントです。

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