イボはウイルス性のものが多い
イボには、さまざまな種類のものがありますが、大きく分けると、加齢による「老人性疣贅(ゆうぜい)」とウイルス感染による「ウイルス性疣贅(ゆうぜい)」があり、大半はウイルス性疣贅です。
ウイルス性疣贅は、「ヒトパピローマウイルス」というウイルスの感染によって起こりますが、このウイルスにも、150以上の種類があるといわれており、ウイルスの種類によって、イボもいくつかの種類に分けることができます。
ウイルス性疣贅の種類
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)…もっとも一般的なイボで、手足、ひじ、ひざなど、外傷を受けやすい場所によくできます。大人にもできますが、特に子どもに多いという特徴があります。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)…若い人の顔や手の甲によくできるイボで、平たい形をしています。髭剃りやスクラブ洗顔で肌をこすると、増えることがあります。
他人よりも自分への感染拡大に注意
これらのイボは、ウイルスによって感染しますが、健康的な人の場合は、体の免疫力や角質層のバリア機能があるので、簡単にうつることはないといわれています。
ただし、体調不良で免疫力が落ちている人、アトピー性皮膚炎などで肌のバリア機能が低下している人、もしくは健康的な人でも、手荒れが激しく、目に見えないほどの小さな傷が皮膚にたくさんある場合などは、感染しやすいので注意が必要です。
しかし一般的にイボは、他人への感染よりも、自分自身で感染を拡げてしまうことのほうが多いようです。それは、無闇にイボを触ってしまうことで、ほかの部位にもウイルスが拡がり、イボの数が増えてしまうということ。このため、不必要にイボには触れないこと、そして数が少ないうちに、適切な治療を受けることが大切です。
他人に感染しやすいイボ
ウイルス性疣贅の中には、他人に感染しやすいものもあります。
尖圭(せんけい)コンジローマ…性器や肛門のまわりにできるイボで、花キャベツのような特殊な形をしています。痛みやかゆみはありませんが、悪臭がします。性行為で感染することが多いので、性病の一種とされています。
水いぼ…プールやお風呂など、濡れた場所でうつりやすいイボで、ポックスウイルスの感染によるものです。3〜4mm程度の水疱ができ、つぶすと中から白いチーズのようなものが出てきます。特に子どもによくみられますが、最近では、スパや岩盤浴などで大人でも感染するケースが増えてきています。
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